
机の上でメモや手紙を立てて見える形で留めておくには、クリップやマグネット、粘着シートでどこかに固定するのが一般的だ。PerfecTolerance氏がPrintablesで公開した3Dプリント製の「Vertical Note Holder」は、そうした留め具をいっさい使わず、重力と摩擦だけで紙を立てたまま挟む。作者はこれを、重力と摩擦だけで紙をとどめられるかを試した小さな物理の工作と位置づける。
ポイントは、重さを挟む力に変える形状にある。ホルダー上部の容器に重りを入れると、その重さが形状を通じて、紙を押さえる向きの力、つまり紙に垂直にかかる力へと変わる。ばねやマグネット、クリップ、接着剤には頼らず、こうして生まれた力と、紙との間にはたらく摩擦だけで紙をとどめる。重りにはナットやボルト、小さなコインや石、砂など手元のものを流用でき、薄いメモか厚みのある手紙かなど、挟む紙に合わせて量を加減する。
本体はモジュール式で、必要な数だけ印刷してつなぎ合わせられる。複数を並べれば、用件ごとにメモや書類を立てて分けておける。作者が示す印刷設定は、積層ピッチ0.2mm、ノズル径0.4mm、インフィル10%、外壁3周、材料はPLAとする。サポートは必要になるが、ビルドプレートへの定着処理は要らないという。STLデータはPrintablesで無料で公開されている。

