
スマート防犯カメラは手軽で便利だが、撮影した映像がメーカーのクラウドに預けられることに抵抗を感じる人もいる。カリフォルニア大学アーバイン校の教授Ardalan Amiri Sani氏らが設立したSeclusoは、「Raspberry Pi Zero 2 W」で組み立てられる、プライバシー重視のオープンソース防犯カメラ「Secluso」を公開した。Amazonの「Ring」などの代替を目指す取り組みだ。
ラズパイとカメラモジュールで撮影した映像は、中継役のリレーサーバーを経由してスマートフォンのアプリに届く。カメラとアプリの間はエンドツーエンドで暗号化され、途中のリレーサーバーは中身を読めない「信頼しない」前提で設計されている。アプリはiPhoneとAndroidの両方に対応し、ライブ映像や通知、録画の確認ができる。
導入の手間も抑えている。専用ツール「Secluso Deploy」が、OSイメージの作成からペアリング、リレーの設定までをまとめて処理し、5分ほどで構築できるという。ソースコードはGPL-3.0のオープンソースとして公開され、リレーを自分のVPS(仮想専用サーバー)に立てて、完全に自前で運用することもできる。ベータ期間中は開発チームが無料のリレーを提供する。配布されるソフトは、公開されたソースコードと中身が一致するかを利用者が検証できる「再現可能ビルド」になっている。
必要な機材は、Raspberry Pi Zero 2 Wと、Raspberry Pi Camera ModuleのV1やV2など対応するカメラだ。開発チームは、暗視や音声、温度監視の機能を加える拡張ボード(HAT)も開発している。組み立て済みのパッケージも準備中で、自分で組むDIYキットが50ドル(約8000円)、すぐ使えるモデルが100ドル(約1万6000円)の予定として、案内用のウェイトリストを受け付けている。

