トランジスタ技術10月号がM5Stackを特集、9形態の図鑑と作例6本を掲載

CQ出版が2026年9月10日、月刊誌「トランジスタ技術」の2026年10月号を発売する。特集は「M5Stack図鑑&製作集」で、誌面の3分の1近くをM5Stackに充てた。定価は1100円で、同社は各章の冒頭ページをPDFで公開している。

構成は3部に分かれる。第1部は教科書にあたり、ハードウェアの中身、ソフトウェアの積み重なり、ユニットやモジュールのつなぎ方を4章で扱う。第2部が図鑑で、現行モデルと拡張パーツを一覧にした。第3部が製作集で、6つの作例を載せる。執筆は宮田賢一氏が第1部と第2部の大半を担当し、たなかまさゆき氏がイントロダクションを書いている。

図鑑の部分では、M5Stackの製品を9つの形態に分けて整理した。5cm角のCore、細長いStick、24mm角のATOM、23.5×12.0mmのNano、基板に直接はんだ付けできる切手サイズのStamp、キーボードや大型タッチ画面を備えた完成端末、円形ノブなどの用途特化型、DINレールに載る産業向け、複数の操作部を数珠つなぎにするChain、そして開発キットである。それぞれに「単体で動作する汎用実験機」「設備監視、制御盤への組み込み」といった位置づけを与えている。記載は2026年7月24日時点の情報だと断り書きがある。

実測の章もある。吉田紹一氏が「M5Stack CoreS3」の消費電流、GPIO、A-Dコンバータを測り、OpenAIのAPIを使った画像認識も試している。CoreS3は2023年5月に出た機種で、ESP32-S3のXtensa LX7デュアルコアを積み、フラッシュ16Mバイト、PSRAM 8Mバイト、2インチ(対角約51mm)の静電容量式タッチ液晶を備える。

製作集の6章は、RCサーボで動くクモ型の4脚ロボット、メカナムホイールで全方向に動く倒立振子、ATOMS3Rを使ったローカルAIの会話ロボット、園芸用の無線センサーノードの省電力設計、絶縁データロガー、そしてUSB PDから最大19V・5Aを取り出す安定化電源である。安定化電源の章は、PDの給電条件を取り決める通信の説明から入り、3Aを超えるならeMarkerを積んだケーブルが要るという注意にも触れている。

特集以外では、太陽光で充電するAMラジオの製作、16ビットA-D変換の連載の最終回、-170dBcの測定システムで抵抗のひずみを調べる記事が並ぶ。電子書籍版と年間購読も同社のサイトから申し込める。

¥1,100 (2026/09/08 10:41時点 | Amazon調べ)

関連情報

fabsceneの更新情報はXで配信中です

この記事の感想・意見をSNSで共有しよう
  • URLをコピーしました!

最新記事

YouTube / PodCast

【PR】読んで役立つ注目記事

目次