
スイッチサイエンスが、歌声を消してカラオケのように楽しめるスピーカーの工作キット「Myカラオケスピーカーmini」を2026年7月9日に発売した。スピーカーの箱には、カップ麺の空き容器を使う。価格は4235円で、e工作が手がける受託販売の商品だ。
スマホやパソコンの音楽を、付属の3.5mmのケーブル(約1.5m)でつなぐと、スピーカーから音が出る。2つのつまみを回して調整すると、曲のボーカルだけが消えていく。好みに合わせて、残し方を変えることもできる。ただし、エコーのかかった声は、完全には消せない。iPhoneやUSB-C端子の機器につなぐ場合は、別売の変換アダプタがいる。
なぜ声が消えるのか。一般に、歌のボーカルは、左右のスピーカーに同じ大きさで入り、ちょうど真ん中から聞こえるように録音されている。左右の信号を互いに差し引くと、両方に共通するボーカルは打ち消され、左右で鳴り方の違う楽器の音が残る。2つのつまみは、左右の大きさをそろえ、ボーカルがうまく消える点を探すためのものだ。エコーやリバーブは左右で微妙に異なるため、消し切れずに残る。
音を出すのは、直径50mmと小さいながら3Wのスピーカーで、小口径にありがちな甲高い音ではなく、低音の効いた音を狙った。キットには、アンプの基板や可変抵抗、スピーカーがそろい、はんだ付けして組み上げる。組み立てにははんだ付けが必要で、初めての電子工作や、音のしくみを学ぶ教材にも向く。電源は単3電池3本で、エネループなどの充電池も使える。カップ麺の容器(内径約90mm)にちょうど合う、加工済みの板も付く。
完成した本体の大きさは、カップを含めて96×96×127mmだ。容器のデザインは好みで選べる。身近な材料と手を動かす工程で、音が消えるしくみを体験できるキットになっている。

