ラズパイPicoで240Vを操るOlimexの基板「PICO-EVB」

ブルガリアのOlimexが、Raspberry Pi Picoを家庭や工場の電気機器につなぐためのベースボード「PICO-EVB」の予約受付を始めた。価格は14.95ユーロ(約2800円)で、出荷は2026年7月27日を予定する。Pico本体は別に用意する必要がある。

マイコンで扱えるのは3.3Vや5Vの信号までで、照明やポンプのような100V超で動く機器はそのままつなげない。間にリレーを挟むのが定石だが、リレーの基板や絶縁回路を自分で用意すると配線が増える。PICO-EVBは、その部分を1枚にまとめて端子台に引き出した。

出力側には4個のリレーを載せた。定格は15VのDCと240VのACで、接点は切り替え式になっており、通電時に閉じる側と開く側の両方を端子台に出してある。入力側にも4系統を用意した。こちらは光で電気的に切り離した絶縁入力で、3.3〜30VのDCと110〜220VのACの2つの範囲を切り替えて使える。出力と入力のそれぞれに状態を示すLEDが付き、どの系統が動いているかを目で確かめられる。

対応するボードは、Raspberry Pi PicoとPico 2、Pico W、Pico 2 W、そして同社製のPICO30だ。40ピンのコネクターに挿して使う。電源は端子台とUSB Type-C、Pico側のいずれからでも取れる。I2CとUART、SPIを出したUEXTコネクターも備え、センサーなどを足せる。基板の大きさは100×70mmで、部品は-45〜85℃の産業向けの温度範囲に対応する。

すぐ動かせる材料もそろえた。GitHubにはArduinoとMicroPythonのサンプルが置かれ、入力の状態を読んでリレーを動かすところまで確かめられる。MicroPythonにはWebサーバーの例もあり、ブラウザーから入力の状態を見てリレーを操作できる。スマートホームの基盤であるHome Assistantと組み合わせるためのESPHome用の設定ファイルも公開している。

ハードウェアはオープンソースで、KiCadの設計データと回路図のPDF、ユーザーマニュアルをGitHubで公開している。

関連情報

fabsceneの更新情報はXで配信中です

この記事の感想・意見をSNSで共有しよう
  • URLをコピーしました!

最新記事

YouTube / PodCast

【PR】読んで役立つ注目記事

目次