
英Raspberry Piは2026年10月1日、シングルボードコンピューター「Raspberry Pi 4」と「Raspberry Pi 5」の2GBモデルを、同日から12.5ドル(約2000円)値上げした。新しい価格は、Raspberry Pi 4の2GBモデルが67.5ドル(約1.1万円)、Raspberry Pi 5の2GBモデルが77.5ドル(約1.2万円)となる。同社はメモリー価格の高騰を理由に挙げている。
同社CEOのEben Upton氏は公式ブログで、メモリーの価格がこの2年で急激に上がり、今も上がり続けていると説明した。同社は2026年4月にも値上げしたが、そのときは1GBと2GBのモデルの価格を据え置き、メモリー容量の大きいモデルだけを値上げしていた。今回、同氏は2GBモデルの据え置きについて「もう続けられなくなった」と書いている。
値上げの対象は2GBモデルの2製品に限られる。Raspberry Pi 4とRaspberry Pi 5の1GBモデル、組み込み機器向けの「Compute Module 4」と「Compute Module 5」の2GBモデルは、価格を変えない。
同社は、利用者や企業に向けて、用途に合った製品を選ぶよう呼びかけた。必要以上の性能やメモリー容量にお金を払っていないかの見直しや、プロジェクトによってはRaspberry Pi 3B、3A+、3B+といった旧モデルで足りるかどうかの検討を勧めている。同社は企業の利用者から、アプリケーションのメモリー使用量を減らす方法についての相談も受け付ける。
購入先について、同社は自らが認める販売店から買うよう求めている。認定販売店は南極を除くすべての大陸に100社以上あり、同社が公表する最高価格を守っている。一方で、認定を受けていない販売業者の中には、価格をつり上げたり、実際とは違う製品を売ったりする例があるという。
メモリーの容量を後から増やす手段もない。同社のエンジニアは公式フォーラムで、出荷時のメモリー容量をファームウェアで固定しており、メモリーのチップを大容量のものに載せ替えても認識しないと説明している。容量の小さいボードのメモリーを載せ替え、大容量モデルとして転売する業者がいたためだという。
Upton氏は、メモリーの供給をめぐる状況は厳しいものの、いつまでも続くわけではないとし、メモリー価格が下がれば値上げを元に戻したいとしている。

