Valve、VR機器「Steam Frame」の拡張端子の仕様とCADを公開

米Valveは、VRヘッドセット「Steam Frame」の外形を表すCADデータと、本体の前面にある拡張端子の電気仕様を、同社のGitLabで公開した。リポジトリには10月2日(現地時間)に最初の資料が登録され、10月8日まで更新が続いている。ライセンスは非営利の利用に限るクリエイティブ・コモンズ(CC BY-NC-SA 4.0)で、同社はアクセサリーや改造品を作るために資料を使い、手を加えることを認めている。

公開した3Dデータは、ヘッドセット本体(コアモジュール)、ヘッドストラップ、コントローラーの3点だ。READMEによると、本体とヘッドストラップは細部を省いた簡略版だ。Valveはコントローラーについて、内部に埋め込んだ赤外線LEDの位置を示す図面も付けた。

拡張端子は、装着したときに鼻の上に来る位置にある。周辺機器側の基板の縁に並べた接点を差し込む方式で、接点は44本、間隔は0.5mmだ。端子には左右2台のカメラ用の映像信号(MIPI D-PHY)が出ている。左側のカメラ用の信号は、パソコンの拡張カードなどに使う高速な接続規格「PCIe」(1レーン)に切り替えられる。

端子からは3.1Vの電源を最大2A取り出せる。ただし資料は、6Wを使うとバッテリー容量の25%以上を消費するとして、消費電力を抑えるよう求めている。本体は、周辺機器側が特定のピンをグラウンドにつなぐまで端子に電源を出さない。さらに本体は、既知のカメラか、識別用のメモリー(EEPROM)か温度センサーが通信に応答しなければ、電源を切る。PCIeだけ、または電源だけを使う機器は、指定の2本のピンを短絡すればドライバーを用意しなくても給電が続く。

参考設計は2種類ある。1つはKiCadで作った最小構成の基板で、基板の縁をそのまま端子に差し込む。Valveは、接続部が固定されて動かないため、実際のアクセサリーには勧めないとしている。もう1つはAltiumで作った3部構成の設計だ。Altium版は、端子の全ピンを基板どうしをつなぐコネクターに引き出す変換基板、信号を取り回すフレキシブル基板、PCIeをUSB 3.0に変換するチップ「uPD720202」を載せたUSBアダプターの3つで構成する。ValveはUSBアダプターに、基板を見分けるためのEEPROMも載せた。

資料を使って商用の製品を作る場合は、Valveへの問い合わせが必要になる。同社は、外装を開けたり、同社が「Steam Frame Compatible」と認めていない機器を電気的な端子につないだりすると、保証が無効になると注意している。

関連情報

fabsceneの更新情報はXで配信中です

この記事の感想・意見をSNSで共有しよう
  • URLをコピーしました!

最新記事

YouTube / PodCast

【PR】読んで役立つ注目記事

目次