3Dプリンターで造ったヘリコプターの部品、豪州の航空当局が製造を承認

オーストラリアで航空機部品の製造や整備を手がけるPlane Supportは、3Dプリンターで造形したヘリコプター「Bell 214B」の客室用空調ダクトについて、同国の民間航空安全庁(CASA)から部品製造承認(APMA)を得た。同機を運航するMcDermott Aviationの広報を担う会社が、2026年10月12日にプレスリリースで発表した。両社はCASAと協議しながら、2年近くかけて開発を進めたという。

APMAは、型式証明を受けた航空機に取り付ける交換用や改修用の部品を、製造して販売するための承認だ。CASAは、部品の設計が耐空性の要件を満たすと判断した場合に発行する。

Bell 214Bの型式証明を持つのは、同機の世界最大の運航者でもあるMcDermott Aviationだ。同社は1982年に設立され、空中消火や重量物のつり上げなどを手がける。50機以上を保有し、そのうち15機がBell 214Bだ。同社は、一部の交換部品が手に入りにくくなっている問題に対処するため、今回のプロジェクトを始めた。

ダクトを造るにあたり、Plane Supportは純正のダクトを3Dスキャンしてデジタルの形状データを作った。同社はそのデータを基に、形や取り付けの寸法、機能を元の部品と同じに保ったまま、3Dプリンターで造形できるよう設計し直した。造形のために、同社はMarkforgedの産業用3Dプリンター「FX10」を中心に据えた航空向けの造形施設を新たに設けた。リリースには、ダクトの材料や部品の点数、生産の規模は書かれていない。

同社によると、こうした部品を3Dプリンターで造って承認を得るための確立した手順はなかった。そのため同社は、品質管理、製造の管理、検査の方法を独自に作り、CASAとともに検証した。同社は、この手順を今後ほかの部品やほかの機種にも広げられるとしている。

Plane Supportは、30年近く航空業界に部品やサービスを提供してきた。McDermott Aviationは、承認を受けた部品を本社のあるクイーンズランド州で造れるようになり、部品の調達を自社で管理しやすくなるとしている。

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