FabScene公式YouTubeチャンネルで、新作動画を公開しました。
1957年、スプートニクの電波を解析していたジョンズ・ホプキンス大学の研究者たちは、やがて逆の発想にたどり着きます。衛星からの電波で、地上にいる自分の位置を割り出せる、と。1983年には、航路を外れた大韓航空007便がソ連の戦闘機に撃墜され、269人が犠牲になりました。この悲劇を機にアメリカはGPSの民間開放を打ち出しますが、民間に渡された信号には「わざと精度を狂わせる仕掛け」が残されていました。誤差は最大100m。カーナビが隣の道路と間違えるほどのずれが、国家の手で意図的に作られていたのです。
転機は2000年5月2日の深夜に訪れます。クリントン大統領の決断ひとつで、世界中のGPSは一夜にして10倍正確になりました。解放された精度はカーナビ市場を押し広げ、やがてスマートフォンがそのすべてを飲み込み、いまでは数百円のGPSモジュールが電子工作の部品売り場に並んでいます。
核ミサイルのために生まれた技術は、なぜ全人類が無料で使えるインフラになったのか。GPSをめぐる50年の歴史を一緒に紐解きましょう。
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