3Dプリンターの純正3.5インチ液晶に「KlipperScreen」を表示

3Dプリンター「Flying Bear Ghost 5」の純正3.5インチ液晶に、Klipper用の操作画面「KlipperScreen」を映すソフトウェアが、「FB5-klipperscreen-for-native-display」としてGitHubで公開された。作ったのはAregus393氏で、組み込み開発の経験がないまま、AIのコーディング支援ツール「Claude Code」を使って作り上げたという。

KlipperScreenは、ファームウェア「Klipper」で動く3Dプリンターをタッチ操作するためのソフトウェアだ。同氏の方式は画面を買い足さず、変換基板も使わない。純正の液晶はもとのケーブルにつないだままだ。

仕組みは、スマートフォンの画面をテレビに映すミラーリングに近い。Raspberry Piは画面を持たないまま、480×320ドットの仮想の画面にKlipperScreenを描き、前の画面から変わった部分だけを圧縮して、Klipperが使うシリアル通信で制御基板へ送る。基板のマイコンに同氏が足した表示用のドライバーが、それを液晶に書き込む。タッチした位置は基板からRaspberry Piへ返り、クリックとして扱われる。

同氏は、画面の通信をいつも最も低い優先度で送るようにした。モーターやヒーターへの指令は、画面のせいで遅れない。その代わり、印刷中は転送量を抑えるため、画面に映すカメラの映像は遅くなる。

通信速度の初期設定は500kbpsで、タッチしてから次の画面が出るまでの時間は同氏の計算で0.8秒だ。シールド付きのケーブルで2Mbpsに上げると、この時間は実測で0.35秒に縮む。

対象はGhost 5の純正基板「Flying Bear Reborn V2.0」で、READMEはMKS Robin Nano 1.xの互換品としている。Raspberry PiでKlipperが動いていることが前提で、Raspberry Piは基板のWi-Fiモジュール用の端子につなぐ。導入用と元に戻す用のスクリプトが付く。ライセンスはGPL-3.0だ。

表示とタッチは、同氏のGhost 5の1台で実際の印刷まで動いた。一方、導入用のスクリプトはまっさらな環境で試していないと同氏は断り、AIのコーディング支援ツールと一緒に導入するよう勧めている。同氏のソフトウェアは、Klipperに切り替えたGhost 5で純正の画面を使い続けたい人に向けた作りだろう。

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