
オープンソースのCADソフト「FreeCAD」で、SketchUpのように面を押し引きして形を作れる。そうしたアドオンが「SimpleCAD」として公開された。作ったのはigsova氏で、MITライセンスでGitHubに置いている。
FreeCADの標準的な作り方では、スケッチに拘束(寸法や位置の条件)を付け、その操作を作業の履歴(フィーチャーツリー)として積み上げる。SimpleCADはこれらを使わない。利用者は描いた形をそのまま立体にし、できた面や辺を直接直していく。
READMEの最初の手順では、長方形を描いて「40, 30」と寸法を打ち、Pキーの押し引きで「20」と打てば、40×30×20mmの箱ができる。上の面に線を1本引くと面が2つに分かれ、片方だけを引き上げられる。円を描いて下へ押し込み、反対側の面に届いたところで離せば貫通穴になる。
ダウンロードしたSTLのデータも、CADの形式に変換せずに分割したり、一部を押し出したりできる。CADの面として扱いたいときは、「Make mesh editable」の機能が、メッシュを平面や円筒、なめらかな曲面に当てはめる。穴の直径や、穴と穴の間隔を測る機能もある。
作った結果は通常のFreeCADのファイル(.FCStd)として保存され、SimpleCADを入れていない環境でも開ける。編集は1回ごとに取り消せる。同氏は、ClaudeやCodexなどのAIからモデルを調べたり編集したりするためのMCPサーバーも同梱し、ツールバーと同じ操作を76種のツールとして用意した。
FreeCADで面や辺を直接直すことを目指すアドオンには、2021年に作られた「Design456」もあるが、作者はREADMEで開発途中としている。igsova氏はSimpleCADをmacOSで開発し、Linuxでも自動テストを回しているが、Windowsではまだ試していない。分割した部品を接着するための継ぎ目や、はめ込み用の突起も、3Dプリンターでは試していないという。FreeCAD 1.1以降のアドオンマネージャーにリポジトリを登録すれば導入できる。

