
タッチ画面付きの自宅向けダッシュボードは便利だが、市販品は高価で、表示できる項目も決められた範囲にとどまることが多い。安価なESP32-S3のタッチ画面付きボードは出回っているものの、表示の初期化やSPIの設定が難しく、自分好みの画面を作るには手間がかかる。
この壁を下げるのが、PrayerfulDrop氏が公開したESPHome用の設定だ。対象は、4インチで解像度480×480の静電容量式タッチ画面を備える「Guition ESP32-S3-4848S040」。ESPHomeとLVGLを土台に、このボードをHome Assistantの操作パネルに変える。ライセンスはGPL 3.0だ。
すぐ使える機能は幅広い。時刻や天気、5日間の予報、カレンダー、在室表示に加え、照明(最大6台、明るさと色温度)、エアコンの温度調整、ファン、ブラインド、シーン呼び出し、メディア再生、ロボット掃除機、暗証番号付きの警報パネルまでをまとめる。テーマは6種類、表示言語は9種類から選べ、画面に出す項目は設定ファイルの置き換えだけで決められる。プログラムを書き換える必要はない。動作にはESPHome 2026.4.0以降とHome Assistantが要る。
実際の作例も出ている。Local-Node氏は同じボードで自宅サーバーの状態モニターを組んだ。Internet、Zigbee、ESP-NOW、LoRaの接続状況や、Proxmoxの負荷を示す円弧状のゲージ、仮想マシンの起動と停止、Windowsを遠隔で起こすボタン、太陽光発電と家庭の消費電力、系統との接続状況を1枚に並べる。土台にこの設定を使い、難所だった表示のタイミングとSPI初期化を解決したという。背面に金属のワッシャーを貼り、ワイヤレス充電スタンドの傾いた面に磁石で固定する工夫もみせた。
ただし、この作例はHome Assistantや独自の連携を前提とし、その設定は公開されていない。同じ画面をそのまま再現するというより、安価な1枚のボードでここまでできるという見本として参考になるだろう。

