
家族の歩数や睡眠のデータを、自宅のスマートホーム環境に取り込んで見比べたい。そう考えた開発者が、Googleのヘルスケアサービスとオープンソースのホームオートメーションソフト「Home Assistant」をつなぐ連携機能「Health Sync by ResiyHome」を製作し、無償公開した。
この連携機能は、Googleが提供するヘルスケアAPIから健康データを読み出し、Home Assistant上の情報単位(エンティティ)に変換する。取得できるのは、歩数、移動距離、消費エネルギー、心拍数(平均・最小・最大・安静時)、心拍変動、睡眠時間、睡眠段階、最大酸素摂取量、血中酸素飽和度、呼吸数、直近の運動種目などだ。体重は初期状態では無効で、利用者が個別に有効化する。データ取得は15分間隔で、家族それぞれが個別に認証でき、1人につき1つの設定項目とエンティティ群が作られる。
Googleのサービス側がFitbitやHealthKit(Appleの健康データ基盤)からの情報を統合していれば、それらの数値も読み取れる。ただしApple Healthに直接つなぐわけではなく、Google側で突き合わせ済みのデータを読むだけだと開発者は明記している。
プライバシー面では、権限を読み取り専用の3つに限定し、ResiyHome側のサーバーや認証の中継サーバーを一切使わない。利用者が自分でGoogle Cloudのプロジェクトと認証設定を用意し、自分で管理する仕組みだ。保存するのは日次の要約データのみで、APIから返る生データは残さない。不具合報告用の診断情報からは、認証情報やGoogleの識別子、健康の数値を自動的に伏せる。
導入はHome Assistant向けの拡張管理ツールHACSからカスタムリポジトリとして追加する形で、Google Cloud側の設定手順も含めた導入ガイドを用意している。ソースコードはMITライセンスで公開し、公開時点のバージョンは1.0.1だ。開発者は、これが個人によるコミュニティープロジェクトでGoogleやHome Assistant、Fitbit、Appleとは無関係だと断ったうえで、医療機器ではなく診断や治療、緊急時の監視に使うものではないと注意を促している。

