
Arduinoは2026年10月15日、シングルボードコンピューター「UNO Q」と「VENTUNO Q」向けのUSBカメラ「Arduino USB Camera」を発表した。米国のオンラインストアで34ドル(約5400円)で販売している。画像認識などのAIをボード上で動かす用途を想定し、マイクと照明も1台にまとめた。
イメージセンサーはソニーの「IMX376」(1/2.8型、有効800万画素)で、最大3840×2160ドット(4K)の映像を毎秒30コマで出力する。4Kで30コマを出せるのはMJPEGという圧縮形式の場合で、圧縮しない形式では解像度とコマ数が下がる。レンズはF2.0の固定式で、20cmから無限遠までオートフォーカスが働く。画角は対角80度だ。
本体には、マイクと、触れて明るさを調節できるLEDのリングライトを内蔵する。ライトの色温度は3000〜3500Kと6000〜6500Kの2種類から選べる。同社は、照明の条件が変わっても安定して撮影できるようにするための機能と説明する。取り付け方は、モニターに挟むクリップ、机に置くスタンド、三脚用のねじ穴の3通りだ。レンズを隠すスライド式のシャッターも付く。

接続はUSB 2.0で、端子はUSB-Aだ。カメラはWebカメラの標準規格であるUVCに従うため、UNO QやVENTUNO Qで動くLinuxはドライバーなしで認識する。マイクも、USBの標準規格(UAC)に従う音声機器として認識される。VENTUNO QにはボードのUSB-A端子に直接挿し、UNO QにはUSBハブなどを介してつなぐ。電源はUSBから取る。WindowsやmacOS、Linux、Androidの機器でも、一般のWebカメラとして使える。
同社は、開発環境「Arduino App Lab」に用意されたAIモデルとの組み合わせを想定している。例として、物体検出のYOLO-X、手の動きを読み取るMediaPipe、画像の内容を文章で説明する視覚言語モデルのQwen VLMを挙げる。映像とマイクの音声を合わせて使う対話型のアシスタントやロボットも、用途の例に含めている。
Arduinoは9月に、UNO QとVENTUNO Qに映像と音声の端子を足す拡張基板「UNO Media Carrier」を発売した。UNO Media Carrierは、Raspberry Pi用のカメラモジュールなどを専用の端子でつなぐ方式だった。USB Cameraは、拡張基板を使わずにUSB端子へ挿してつなぐ。
型番はTPX00246となる。日本での販売時期と価格は、同社の発表に記載がない。

