
インドのBitmerseは、USBポートに直接挿して使うマイコン基板「Romu」の支援募集を、クラウドファンディングサイトのCrowd Supplyで10月13日(現地時間)に始めた。マイコンにはRaspberry PiのRP2354Aを使い、基板の大きさは15.5×12×1.65mmだ。同社は、キーホルダーに付けて持ち歩ける大きさだとうたう。
Romuは基板がそのままUSB Type-Aのプラグになっていて、ケーブルや書き込み用の装置を使わずにPCへ挿せる。一般的な開発ボードと違い、外部の部品をつなぐための入出力ピン(GPIO)は引き出していない。同社はPCとUSBでやりとりする機器の試作に用途を絞ったと説明し、マクロキーボード、パスキーでログインするためのセキュリティーキー、USB MIDIコントローラーを挙げる。
RP2354AはArmとRISC-VのCPUコアを2基ずつ備え、どちらかの組を150MHzで動かす。SRAMは520KBで、2MBのフラッシュメモリーをチップに内蔵する。Romuの基板には、RGB LED、静電容量式のタッチボタン、書き込み用のBOOTボタンが載る。RomuはMicroPythonを書き込んだ状態で届き、PCに挿して開発環境のThonnyを開けば、すぐにプログラムを書けるという。
同社はデバッグ用に、別売りの治具を用意した。治具はばね付きのピンで基板の端子に触れる仕組みで、PCとはUSB Type-Cでつなぎ、デバッグ用の20ピンのコネクターとシリアル通信(UART)の端子を引き出す。

同社はGitHubで、MicroPythonの作例と、Romuをセキュリティーキーにするファームウェアの手順を公開している。後者はオープンソースの「RS-Key」を同社が改変したもので、ブラウザーでのパスキーや2段階認証、SSHの署名などに使える。同社は、外部のセキュリティー監査を受けていない試験的なファームウェアだと注意を促している。同社は、回路図、基板の設計データ、部品表、保護部品のSTLデータを出荷前に公開する予定で、ハードウェアのライセンスはCERN-OHL-P-2.0、ソフトウェアはMITとする。
製造はElecrowが担い、Bitmerseによると少量の試作分はすでに製造と試験を終えた。Bitmerseは過去に、2製品をクラウドファンディングで資金を集めて出荷した。
支援額は本体1枚が40ドル(約6300円)、3枚組が90ドル(約1万4000円)、治具付きが65ドル(約1万円)となっている。送料は米国内が8ドル(約1300円)、それ以外が18ドル(約2800円)で、出荷は2027年4月26日の予定だ。同社は11月26日(現地時間)まで支援を受け付ける。

