
Raspberry Pi Pico 2と同じ形と大きさのまま、使えるピンの数を大幅に増やしたマイコンボード「Clintech Pico Board」を、ブルガリアのClintechが発売した。価格は20ドル(約3200円)で、世界に向けて販売する。Pico 2用に作った基板やケーブルを、そのまま活用しながら、より多くの部品をつなげる。
Pico 2に載るチップ「RP2350」には、外部の部品とやり取りする信号ピンが、実は48本ある。ただし、Pico 2の基板では、そのすべてが外に出ていない。Clintech Pico Boardは、Pico 2と同じ51×21mmの形を保ったまま、この48本をすべて使えるようにした点が特徴だ。
信号ピンを増やす方法にも工夫がある。Pico 2と同じく、基板の縁に40個の穴を並べ、そこに主要なピンを割り当てる。この縁の穴は、半円状に切り欠いた形になっていて、別の基板に直接はんだ付けできる。そのうえで、基板の内側に27個の穴を追加し、残りのピンと、外部メモリをつなぐための信号を引き出した。
チップには、Raspberry Piが手がける「RP2354B」を積む。このチップは、性質の異なる2種類の頭脳を内蔵する。処理能力の高いArm系のコアと、設計が公開されたRISC-V系のコアで、いずれも2つずつ、最大150MHzで動く。基板に最初から2メガバイトのメモリを持ち、外付けで最大16メガバイトまで足せる。用途に応じて計算資源を増やせる。
信号のやり取りを細かく制御する専用の回路も3組備え、独自の通信方式や、時間に厳しい処理を組みやすい。Clintechは、多くのセンサーや表示器、ロボットの部品を一度につなぎたい開発者に向くとしている。標準のPicoでは足りなくなった人が、使い慣れた仕組みを保ったまま乗り換えられる選択肢になる。

