
Redditユーザー@hiphop-chipshop氏が、Raspberry Pi用のオーディオ拡張ボード「Pimoroni Pirate Audio」を最新のDebian Trixie(13)で動作させるための修正版コードをGitHubで公開した。Pirate AudioはDAC、1.3インチカラーLCD、4つの操作ボタン、ライン出力やスピーカー出力をひとまとめにした、ラズパイ用の代表的なオーディオプレイヤーHATだ。Pimoroniの公式サポートはDebian Buster(11)までで、それ以降のOSではそのままでは動作しない状況が続いていた。
修正版で動作する機能と、しない機能ははっきりと分けて公開されている。動くのは4つの操作ボタンと、製作者が好んで聴くドイツのインターネットラジオ局Kosmosのストリーミング再生。曲名やアートワークといったメタデータのLCD表示は「自分には不要だったため」未対応で、後で追加するかもしれないと書いている。動作確認はLine Out HATバリエーションのみで、製作者がそれしか持っていないことが理由だ。コードはGitHubでフォーク版「pimoroni-pirate-audio-trixie」として公開されている。
注目すべきはハードウェアの世代問題への対応だ。Pirate Audio自体は現在もPimoroniから販売されているが、製作者の調べによれば2025年5月にハードウェアが改訂されたという。製作者は新バージョンを発注済みで、届いたらインストール時にボードのバージョンを自動検出する機能を加える予定だ。コメント欄でも「2025年12月購入だが画面が動かない」(新版なので一旦Pimoroni公式サポート対象のOSに戻すよう助言が付いた)、「2台の旧版が32-bit Trixie上でPythonから動作する」など、コミュニティ内で世代差の知見が交換されている。
公式サポートが切れた周辺機器を最新OS環境で延命させる試みは、ラズパイ界では古くからある文化だ。「動かなくなったから捨てる」のではなく、ソースコードに手を入れて使い続けられる、というのがMakerの目線で見たラズパイHATのいいところだろう。

