8色まで対応、無料の多色3Dプリント校正ソフト「Lumina Studio」

オープンソースの非営利プロジェクトとして開発されている多色3Dプリント用ソフトウェア「Lumina Studio」が、実際に印刷した色から作った校正データをもとに、任意の画像をフルカラーの3Dプリントデータへ変換する機能を無料で提供している。GPL v3ライセンスで公開しており、商用利用も認めている。

多色3Dプリントの色再現には、フィラメントを重ねたときの光の透過具合を示す理論値(TD値)を使う手法が広く使われてきたが、フィラメントのロット差やノズル温度、スライサーの設定によって理論値通りの発色にならないことが多い。Lumina Studioは理論計算に頼らず、実際に印刷した色を測定して校正データを作る「クローズドループ方式」を採用し、この課題に対応した。

ソフトウェアは3つのモジュールで構成する。まず「校正板生成」機能で、4色なら最大1024通りの組み合わせを総当たりで並べた校正板を作り、実機のプリンターとフィラメントで印刷する。次に「色抽出」機能で、印刷した校正板をスマートフォンで撮影してアップロードすると、コンピュータービジョンが遠近補正や歪み補正をかけ、実測したRGB値をルックアップテーブル(LUT)ファイルとして書き出す。最後に「画像変換」機能で、任意の画像とこのLUTファイルを読み込ませると、KD-Tree法で各ピクセルに実際に印刷可能な色を割り当て、WebGL上でリアルタイムにプレビューしながらスライサー向けの3mfファイルとして出力できる。対応する色数は、赤・黄・青・白の4色(最大1024通り)や、シアン・マゼンタ・イエロー・白の4色(同1024通り)、6色(1296通り)、8色(数千通り)、白黒の5モードを用意した。

開発チームは、特定のフィラメントブランドの使用を強制しない「ベンダーロックインの拒否」を明記しており、校正データはコミュニティーが持ち寄って共有できる。GPLライセンスのもとで商用利用も認めており、キーホルダーやレリーフといった印刷物の販売に追加ライセンスは不要だ。開発資金はスポンサーからの支援でまかない、ソフトウェア自体は永続的に無料でオープンソースのまま維持するとしている。

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