ラズパイZeroで動くプリンター、クラファンに向けて試作機を公開

Open Toolsが、Raspberry Pi Zero Wで動くインクジェットプリンター「Open Printer」の試作機を公開した。純正カートリッジのDRM(コピー防止の仕組み)に縛られず、詰め替えインクで使える修理前提の機体で、設計データを広く公開する。フランスのデザイン賞2部門の候補にも選ばれた。

家庭用のインクジェットは、純正カートリッジやサブスク、非純正を弾くファームウェアで囲い込まれてきた。パリで3人が立ち上げたOpen Toolsはこれに対し、設計データやファームウェア、部品表をクリエイティブ・コモンズ(CC BY-NC-SA 4.0、商用利用は不可)で公開し、誰でも組み立てや修理、改造ができる機体を目指す。制御はRaspberry Pi Zero Wと、カートリッジ側の基板に載るSTM32が担う。

HP純正カートリッジ(米国はHP 63、欧州はHP 302)を詰め替えて使い、印刷解像度は白黒で600dpi、カラーで1200dpiに対応する。単票紙のほか紙ロールにも印刷でき、内蔵カッターで必要な長さに切り出せる。操作は1.47インチのTFT液晶とジョグホイールが担い、接続はUSB Type-CやWi-Fi、Bluetooth 4.1に対応する。本体サイズは500×100×110mmとした。

現時点で試作機は動作段階にあり、Wi-Fiやインクの乾燥、ヘッドの洗浄といった作り込みが続く。価格や発売時期、印刷速度は未定で、Open Toolsはクラウドファンディングを始める段階で価格を示すとしている。

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