1970年代のLEDで自作したデジタル腕時計、ステンレスを金属3Dプリントで造形

古い電子部品には、いまの製品にはない独特の表情がある。Theking3737氏と弟のraceking37氏は、その魅力に引かれ、1970年代のLEDマトリクスディスプレイを使ったデジタル腕時計を自作した。

文字の表示に使ったのは、「HDSP-2000」というLEDマトリクスディスプレイだ。1970年代に登場した部品で、小さなドットの集まりで文字を描く。顕微鏡でのぞくと独特の質感が見えるという。製作者によると、写真より実物の方がずっときれいに見えるとのことだ。

時計の頭脳には、ATtiny1616というマイコンを使う。そして目を引くのが、むき出しの金属ケースだ。これは、ステンレスを金属の3Dプリンター(SLM方式)で造形したもので、製作者はJLC3DPに発注した。金属を一層ずつレーザーで溶かして固める方式で、複雑な形を金属でそのまま作れる。レトロでありながら未来的にも見える、独特の見た目に仕上がっている。

電池の持ちは、まだ正確には分かっていないという。基板を作り直したあと、2カ月たっても電池の電圧は3.8Vを保っているとのことだ。表示の消費電力は小さくないため、時刻を確認する回数によっても変わる。直射日光の下では読みにくいが、日陰や屋内なら問題なく読めるという。

これは2人の趣味のプロジェクトで、現時点で販売の予定はなく、設計データも公開されていない。ただ、唯一無二の一本を身に着ける満足感は大きいようで、製作者は、ほぼ毎日この時計を着けていると話している。

関連情報

Close-up of a smartwatch internals, showing a circuit board and a pink LED readout reading 16500 labeled 'Battery Indicator'.

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