
米Teslaは2026年10月21日(米国時間)に公表した第3四半期の決算資料で、人型ロボット「Optimus」の生産をカリフォルニア州フリーモントの工場で始めたと明らかにした。大量生産用のラインで作っており、このラインから出てくるロボットは、同社が初めて作った「製品と同じ品質」の機体だという。
決算資料によると、同社はOptimusのハードウェアと製造工程の改良を今後も続けるとしたうえで、現在の製造工程が商用製品に適していることを確かめたとしている。フリーモントのOptimusの生産は「立ち上げの初期」の段階にあり、テキサス州でもOptimusの生産拠点を、工場と設備の据え付けを含めて建設している。両拠点とも生産能力の数字は示していない。資料は、設備の能力と実際の生産量は一致せず、設備の稼働状況や部品の供給などによって生産量は変わると注記している。
同社はカリフォルニア州で、電気自動車「Model 3」と「Model Y」を年間55万台以上生産する能力を持つ。同社は資料の中で、新しい工場や生産ラインを建てる前に、既存の生産能力を活用し最適化することに注力すると説明している。
同社は、Optimusを動かすソフトの開発にも計算資源を投じる。自動運転と人型ロボットの自律動作のソフトを開発するため、年末までにAIの学習用の計算設備を400MW規模に増やす計画だ。テキサス州では、同社が「Cortex」と呼ぶ学習用の計算設備2カ所がすでに稼働している。
同じ決算資料では、大型トラック「Tesla Semi」の量産をネバダ州の工場で始めたことも明らかにした。Semiの生産能力は年間2万5000台だ。最上位モデルは、総重量約37tの状態で約800km走れ、同じ荷物を運ぶディーゼルトラックの3分の1のエネルギーで済むという。自動運転タクシーの事業では、専用車「Cybercab」を9月3日からテキサス州オースティンで運行に加えた。

同社は資料で、超知能(SI)やロボット、再生可能エネルギーにまたがる事業への投資を続けるとしている。Optimusの販売価格や外部の顧客への提供時期は、今回の決算資料に記載がない。

