
FPSゲーム「Rainbow Six Siege」には、プレイヤーが操作して敵の位置を偵察する小型の車輪型ドローンが登場する。SyrNitram氏がこのドローンを現実に再現した「Recon Ground Drone」をGitHubで公開した。3Dプリントで筐体を作り、ESP32-CAMでリアルタイム映像を配信しながら、スマートフォンのブラウザーから操作できる。開発に2年をかけた。
このドローンは飛行型ではなく、車輪で地面を走行するタイプだ。ESP32-CAMモジュールがWi-Fiアクセスポイントになり、接続したスマートフォンやPCのブラウザーにバーチャルジョイスティックとカメラ映像を表示する。ジョイスティックの入力はWebSocket経由でESP32に送られ、モーターを制御する。専用アプリのインストールは不要で、ブラウザーだけで映像の確認と操作が完結する。
筐体はすべて3Dプリント製で、タイヤにはTPU(熱可塑性ポリウレタン)を使いグリップを確保した。ステータスLEDも搭載する。ESP32-CAMは約700円で入手できるカメラ付きマイコンボードで、Wi-Fiと2メガピクセルカメラを1枚の基板に載せている。ラジコンのように専用コントローラーを持ち歩く必要がなく、その場にあるスマートフォンで操作できる点がゲームの原作に近い。
従来のFPV(一人称視点)ラジコンは、専用の送受信機や映像受信用ゴーグルが必要で、部品点数と費用がかさむことが多かった。このプロジェクトはESP32-CAM1枚でカメラ、Wi-Fi通信、Webサーバーを兼ねるため、構成がシンプルだ。Wi-Fiの到達範囲内という制約はあるが、屋内や近距離の偵察には十分な距離をカバーする。
GitHubリポジトリにはファームウェア、Web UIソースコード、配線図、部品リスト(BOM)、筐体の3Dデータがすべて公開されている。ESP32-CAMと3Dプリンターがあれば再現できる構成だ。

