ラズパイ 3A+を貝殻に詰め込んだ、たまごっち風サイバーデッキ

サイバーデッキは「ペリカンケースに黒いキーボード」といった見た目のものが多い。ccというidで活動する女性Makerはその対極を目指し、子どもの頃に欲しかったおもちゃをイメージしたピンクのシェル型クラッチパースを筐体に選んだ。

頑丈な金属フレームとヒンジ、磁気スナップクラスプはスマートフォンを収められる強度があり、フレームクラッチパースは筐体として十分な要件を満たす。4インチの内寸に収めるため、メインボードはMicrocenterで20ドル(約3100円)で入手した「Raspberry Pi 3 Model A+」(RAM 512MB)を選択した。スクリーンはHDMIでなくDSI接続の3.5インチ640×480静電容量タッチスクリーン(40ドル/約6300円)を採用して厚みを抑えている。キーボードとトラックパッドの両立には3日間の部品探しの末にZitaoTech BB Q10(109ドル/約1万7000円)を選んだ。BlackBerryキーボードを再現したBluetoothデバイスで、光学式トラックパッドを内蔵しホワイトカラーも選べる。同製品が最高額で、全パーツ合計は263ドル(約4万1000円)だ。

ソフトウェアはGUI・デスクトップ環境・X11を排除した。Raspberry Pi OS Trixie Lite 32bit版の上にcursesとfbtermでフレームバッファへ直接描画するTUIオンリー環境を構築している。Fキーで切り替えるアプリはbashターミナル、ローカルAIアシスタント、PDFリーダー、Markdownエディター、WiFiおよびBluetoothマネージャー、マーメイドたまごっちの6種類だ。Tailscaleのメッシュ VPNも統合し、電源断によるフラッシュメモリ破損にはoverlayfsとFAT32の永続ストアで対処する。

組み立てでは段ボール箱で仮筐体を作り、コルゲートプラスチックボードへ転写する手順を踏んだ。バッテリーはクレジットカードサイズのAttom 3000mAhモバイルバッテリーを分解して取り出したもので、約4時間の駆動を確保した。ネオジム磁石で内部パーツを固定し、後から配置を組み替えられる柔軟性も持たせている。キュートなデザインでありながら、本格的なサイバーデッキの詳細はブログとYoutubeでまとめられている。

関連情報

Open pink shell-shaped jewelry box with a digital screen showing a mermaid underwater; pearl necklaces spread across a marble surface.

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