電子ペーパー付き小型ボードで文字起こし・録音端末を開発

1.54インチの電子ペーパーを載せた小さなボードが、スマートフォンを使わない録音機になる。ボタン2つで音声メモを録り、選んだ録音をAIに送って文字に起こす。ファームウェア「Annota」がGitHubで公開されており、作ったのはcorradoignoti氏である。

使うのはWaveshareの「ESP32-S3-ePaper-1.54」だ。1.54インチ、200×200ドットの白黒の電子ペーパーと、ボタン2つ、マイクとスピーカーをつなぐ音声用のチップ、microSDカードの差し込み口を備える。Annotaはこれを、SDカードの中の音声ファイルを一覧し、再生し、録音する機械に変える。

操作はボタン2つだけで済ませる。片方で項目を送り、もう片方で決める。長く押せば1つ前の画面に戻る。録音は内蔵のマイクから圧縮せずにWAV形式でSDカードへ直接書き込む。

文字起こしは、一覧から録音を選ぶだけで始まる。音声はOpenAIのWhisperかGoogleのGeminiに送られ、返ってきた文章は同じ名前のテキストファイルとしてSDカードに保存され、一覧に並ぶ。どちらのサービスを使うかはファームウェアを作る段階で決め、APIキーは本体かブラウザーから登録する。ESP32には音声ファイルを丸ごと読み込むだけのメモリーがないため、SDカードから少しずつ読み出しながら送る。

Wi-Fiの設定にも画面入力は使わない。初めて起動すると本体が「Annota-Setup」という名前のアクセスポイントになり、スマートフォンやパソコンからつないで家のネットワークを選ぶ。つながったあとは、同じネットワーク上のブラウザーからSDカードの中身を見て、ファイルの取り出しや追加、削除ができる。1つのファイルだけ渡したいときは、その場でダウンロード用のリンクとQRコードを電子ペーパーに表示する。

作者はReddit投稿で「コードはオープンソース」としているが、2026年9月23日時点でリポジトリにライセンスの表示はない。また、文字起こしのサービスへ送る際に、接続先のサーバー証明書を確かめない設定になっているとREADMEに書かれている。自分のAPIキーを使って試す場合は、この点を理解しておく必要がある。

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