
台湾AAEONは、Intelの「Core Ultra シリーズ3」(開発コード名Panther Lake)を載せたシングルボードコンピューター「PICO-PTH4」を発売した。寸法は100×72mmで、組み込み機器向けの小型基板の規格「Pico-ITX」に沿う。
CPUは消費電力25Wの4種類から選べる。最上位のCore Ultra X7 358Hは16コア16スレッドで、内蔵GPU「Intel Arc B390」、CPU、NPU(AI処理用の演算器)を合わせたAI処理性能は最大180TOPS(1秒間に180兆回の演算)だという。ほかの3種類はCore Ultra 7 355、Core Ultra 5 338H、Core Ultra 5 325で、メモリーはLPDDR5X(7467MT/s)を基板に直付けし、最大32GBを載せる。FabSceneは10月に、同じCPUを載せたLattePandaの「Sigma 2」を報じた。
同社は外付けのGPUなしでエッジAI(クラウドに送らず機器の側でAIを動かす処理)をこなせる性能を、設置場所の狭いロボットや自動化装置に向けて提供するとしている。
PICO-PTH4は外部の端子として、2.5GbEのLAN×2(1つはネットワーク経由の起動PXEに対応)、USB 3.2 Gen 2×2、HDMI 2.1×1(最大3840×2160ドット、60Hz)を備える。基板上のピンヘッダーには、RS-232/422/485を切り替えられるシリアル×2、4ビットのGPIO、SMBus/I2C、USB 2.0×2が並ぶ。
基板は拡張用に、PCIe 5.0 x4のM.2 2280(M-Key)スロットをNVMeのSSD向けに、PCIe 4.0のM.2 2230(E-Key)スロットをWi-FiやBluetooth向けに備え、PCIe 3.0 x4のFPCコネクターも持つ。同社は、従来のPico-ITX基板が備えていたSATAの端子をPICO-PTH4では省いた。
基板の動作温度は-20〜70℃で、電源は12Vだけを受け付ける。電源端子は2ピンのPhoenix端子とロック付きのDCジャックから選べる。OSはWindows 11(64ビット)とUbuntu 26.04に対応する。
同社によると、PICO-PTH4は量産を始めており、同社の通販サイト「eShop」とWebサイトの問い合わせフォームから注文できる。eShopでは1288ドル(約20万円)の価格を表示している。eShopに載っている構成はCore Ultra 5 325とCore Ultra 7 355(いずれもメモリー16GB)、Core Ultra X7 358H(同32GB)の3種類で、表示価格がどの構成のものかはページに示されていない。

