Commodoreが40年前のジョイスティックを復刻、USBにせず9ピンのまま

Commodoreは2026年8月11日、1983年に発売されたジョイスティック「TAC-2」を復刻し、予約の受け付けを始めた。周辺機器がUSBや無線に移り変わるなかで、当時と同じAtari 9ピンのコネクターを残している。ドライバーの導入もボタンの割り当ても要らず、挿せばそのまま動く。出荷は2026年10月20日を予定する。

TAC-2は米Suncom Technologiesが手がけた製品で、レバーの先に球を載せた形で知られる。方向の読み取りに小さなスイッチ部品を使わず、内部の球と金属の接点が直に触れる方式を採る。Commodoreはこの仕組みをそのまま引き継ぎ、オリジナルおよびAtari 9ピン規格に対応する機器と1対1で互換すると説明する。Commodore 64やAmigaのような、当時の機種にそのまま挿して使える。同社は、オリジナルが「300万回の動作に耐えるテストを通った」と語り継がれてきた点を引き合いに出す。完動品は中古市場で100ドル(約1万5900円)を超えることもあり、入手しにくい状態が続いていた。

手を入れたのは軸の部分だ。オリジナルは自動車のタイヤバルブに真ちゅうの球を組み合わせた構造で、繰り返し使ううちに継ぎ目に亀裂が入ることがあった。Commodoreはこれを、1本の鋼にクロムめっきを施した部品へ置き換えた。同社は、操作の感触を変えないまま、オリジナルより強くしたと述べる。ケーブルは2mで、オリジナルより20cm長い。9ピンのプラグには、同社が「Chicken Lips」と呼ぶロゴを成形してある。本体は101×101×114mmで、重さは約300gになる。

色は5種類を用意する。Knight BlackとC= Whiteの2色はオリジナルの見た目を保ち、BASIC Beige、Starlight Edition、Founders Editionの3色はボタンの下にLEDを仕込む。BASIC Beigeは同社が2025年に発売した「Commodore 64 Ultimate」に、C= Whiteは後期型のC64Cに、それぞれ色を合わせてある。Founders Editionは、球とボタンに金のPVDコーティングを施した限定版だ。価格は税別49.99ドル(約7900円)から。Founders Editionのみ64ドル(約1万0200円)となる。日本の販売代理店はなく、国内価格は決まっていない。

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