Creality、ノズル4本を約5秒で交換する多色3Dプリンター「K3」予約開始

3Dプリンターメーカーの中国Crealityは2026年10月13日(現地時間)、4本のノズルを切り替えて多色で造形する3Dプリンター「K3」の予約受付を米国で始めたと発表した。同社のKシリーズの最上位機で、色を替えるたびにノズル部そのものを約5秒で交換する。

同社が比較の対象に挙げるのは、1本のノズルに複数のフィラメントを順に送り込んで色を替える従来の多色造形だ。K3は4本のフィラメントにそれぞれ専用のノズルと経路を割り当て、色を替えるときは使うノズルを丸ごと付け替える。同社はこの方式を「KliTek」と呼び、2026年5月29日に創業12周年の発表の中で公開していた。

同社によると、材料の切り替え全体は15秒未満で終わる。K3は待機中のノズルを置き場で予熱しておく。同社は製品ページで、色を替える際に前の色を押し出して捨てる工程(パージ)が要らなくなり、色の混ざりも防げるとうたう。同社は社内試験の結果として、1本のノズルで多色造形する場合と比べ、造形時間を最大80%、材料の無駄を最大85%減らせたとしている。

K3はセンサーを37個備え、うち12個をノズルの位置合わせと固定に使う。同社によると、80万回を超える交換試験で、ノズルが同じ位置に戻る精度は25μm未満だった。また同社は、USB Type-Cを使った着脱式のノズル部により、交換部品の費用を最大3分の1減らせるとしている。

造形できる大きさは260×260×260mmで、最高速度は毎秒500mm、加速度は2万mm/s²、ノズルの温度は最高300℃、造形台は最高100℃まで上がる。標準で扱える材料はPLA、PETG、PET、PCTGの4種類で、柔らかいTPUも硬さ95Aのものを扱える。別売りのキットを足せば、より柔らかい85A、90AのTPUにも対応する。別売りのノズルを組み合わせれば、太さ0.2〜0.8mmのノズルを1回の造形の中で使い分けることもできる。スライサーは同社の「Creality Print」のバージョン7.0以降を使う。

予約価格は849ドル(約13万円)で、製品ページは出荷開始を11月2日の見込みとしている。欧州では2026年12月に発売する予定だ。同社のプレスリリースは、日本での発売時期と価格に触れていない。

関連情報

fabsceneの更新情報はXで配信中です

この記事の感想・意見をSNSで共有しよう
  • URLをコピーしました!

最新記事

YouTube / PodCast

【PR】読んで役立つ注目記事

目次