
イスラエルの個人事業主Ishai Rubinfeld氏が、3Dプリントした製品の商品画像を、印刷前のデータから作るWebサービス「Extrudio」を提供している。元にするのは設計データではなく、スライサー(3Dモデルを層に分けて印刷手順に変換するソフトウェア)が出力するGコードだ。Gコードは3Dプリンターのノズルの動きを1行ずつ記したもので、同サービスはこれを使って、実際に印刷したときの積層痕まで画像に再現するとうたう。同氏による報道発表は見つからなかった。
同サービスのWebサイトによると、3Dの描画の多くは設計段階の滑らかな形状データ(STL)から作る。サイトは、STLから作った画像には積層痕がなく、型で成形した製品のように見えると説明する。Extrudioは、Gコードのうち樹脂を押し出す動きの1つずつに沿って樹脂の線を組み立て、3D描画ソフトBlenderの描画エンジンで画像にする。サイトの比較例では、同じランプをGコードから描くと65万8832回の動きから約790万個の三角形ができた。STLから描いた場合は約23万個だった。
Webサイトは「AIが生成した画像ではない」とうたう。ただし、最後に画像のざらつきを取る工程では、学習済みのネットワークを使うと明記している。

利用者はBambu Studio、OrcaSlicer、PrusaSlicerで普段どおりにスライスし、100MBまでのファイルをアップロードする。色は、2026年10月15日時点で87ブランド1843種類のフィラメントから選べる。サイトによると、このうち685色は色の計測サイトFilamentColors.xyzが実物の見本を色彩計で測った値を使い、残りはメーカーなどの色コードから推定した。利用者は色、場面、カメラの角度を組み合わせた14種類のひな型から始められ、Etsy、Amazon、MakerWorldなど販売サイトや投稿先ごとの縦横比で画像を書き出せる。6秒、8秒、10秒の動画も作れる。
利用規約では、描画した画像は商用にも使えるとしている。一方で、MakerWorldやPrintablesなどで公開された3Dモデルには商用利用を制限するものが多いとして、他人の3Dモデルを使う前に確認するよう求めている。同サービスは、アップロードされたファイルを欧州(フランクフルト)に保存し、米国のGPUで描画する。ファイルをAIの学習には使わないとしている。
料金はクレジット制で、通常の画質の画像1枚に1クレジット、動画1本に20クレジットを使う。新規登録で20クレジットが無料で付く。月額プランは、12ドル(約1900円)で100クレジットのプランから、79ドル(約1万3000円)で1000クレジットのプランまで3種類ある。

