
カナダのPN Labsは、リチウムイオン電池1本で電子工作の作品を動かすための電源モジュール「Battery Pal」の支援を、Kickstarterで募っている。充電、電池の保護、電圧の安定化、残量の計測を1枚の基板にまとめた。Battery Palの早期支援は21カナダドル(約2300円)で、締め切りは日本時間の2026年11月13日だ。
対象は、満充電で4.2Vになるリチウムイオン電池かリチウムポリマー電池の1セルだ。充電にはUSB Type-CのPD対応充電器のほか、4.5〜13.5Vの直流電源や小型の太陽電池も使える。充電電流は0.5/1/2/3Aの4段階で、基板上のはんだジャンパーで選ぶ。出力は3.3Vか5.1Vで、電池の電圧が下がっても一定に保つ。取り出せる電流は、出力電圧に応じて1.5〜2Aとなる。
同社は、TP4056のような単純な充電ICでは、作品が使う電流を充電電流と取り違え、充電を正しく終えられない場合があると説明する。Battery Palは作品への給電と電池の充電の経路を分けており、作品を動かしたまま充電できる。
残量計は、電圧だけでなく負荷、温度、電池の劣化を考慮して、残量の割合と残り時間を出す。マイコンからはI2Cで値を読み出せる。RP2040を積んだボードをUSBの中継役にすれば、ブラウザー上で値を見たり設定を変えたりできる。同社はArduino、MicroPython、Zephyr向けの作例を準備している。
保護の機能として、同社は電池の保護回路、逆接続の保護、8Aのヒューズを載せた。付属の温度センサーを電池に貼ると、Battery Palは電池が冷えているときに充電電流を、温まっているときに充電電圧を下げ、冷えすぎや熱すぎのときは充電を止める。電池の電圧が下がったときに出力を切る値などは、ブラウザーやI2Cから変えられる。基板はブレッドボードに挿して試作に使え、完成品の基板には端の端子ではんだ付けして載せられる。
同社は、残量計とPD、太陽電池の入力を省いた「Battery Pal Lite」も用意した。出力は5.1V・1Aに固定され、充電電流は0.2Aから選べる。
同社によると、試作版を120枚作り、主な機能が動くことを確かめた。11月に少量の量産品を検証し、12月に量産を始めて、2027年1月に届ける予定だ。
支援額は、Battery Palの早期支援(先着500個)が21カナダドル、Liteが14カナダドル(約1600円)、Battery Palの5枚組が112カナダドル(約1万2000円)となる。送料と税は別にかかる。同社が示す予定小売価格は、Battery Palが23.99ドル(約3800円)、Liteが12.99ドル(約2100円)だ。

