
ラズパイをWebブラウザーからリモートアクセスできる公式サービス「Raspberry Pi Connect」に、デバイス管理機能を強化する3つのアップデートが投入された。Raspberry Piは2026年5月6日付の公式ブログで、デバイスタグとフィルター検索、組織メンバー全員への2要素認証(2FA)強制、モバイル端末でのオンスクリーンキーボード追加を発表した。複数台のラズパイを束ねる法人向け「Connect for Organisations」のユーザー体験を底上げするアップデートとなる。
タグ機能では、各デバイスに用途や設置場所を示すタグを自由に付けられる。ブログでは「london」「cambridge」のような所在地、「production」「staging」のような環境、「point-of-sale」「kiosk」のような用途を例示する。デバイス名の下にタグが表示され、管理者は設定画面か初回リンク時に編集できる。デバイス一覧の検索バーはフリーテキストと構造化フィルターを併用し、「model:5」「memory:4gb」「os:raspios-13」「tag:production」のようなクエリを重ねて絞り込める。タグはManagement API経由でも操作でき、プロビジョニング時に認証キー作成と同時に付与する運用にも対応する。
組織レベルの2FA強制は、組織設定の認証セクションに新設されたスイッチひとつで有効化できる。Raspberry Pi IDの2FAをメンバー全員に必須化する仕組みで、有効化すると14日間の猶予期間が始まる。期間中、2FA未設定のメンバーには残り日数を示すバナーと有効化リンクが表示され、期間終了後は2FA未設定者は組織のリソースにアクセスできなくなる。設定をいったんオフにして再度オンにすると猶予期間がリセットされるため、運用上の延長措置も組める設計だ。
3点目はモバイル端末で画面共有を使うときの利便性向上で、これまでは物理キーボードがないと文字入力ができなかった。ツールバーに「Keyboard」トグルが追加され、Ctrl・Alt・Esc・Tabと並んでOSのオンスクリーンキーボードを呼び出せる。Connectは個人利用は無料、組織向けは4週間の無料トライアル後、登録デバイスのピーク数に応じて月額後払いで課金される。

