
ウーブン・バイ・トヨタは2026年9月25日、トヨタ自動車とともに静岡県裾野市で開発する実験の街「Toyota Woven City」で、全国の一般の人の訪問を10月1日から受け入れると発表した。予約は専用のWebサイトで同日から受け付けている。入場は無料で、日本国内に住所があれば訪れることができる。あわせて、街を広げる第2期(Phase 2)の区域で建物の工事を9月に始めた。
Woven Cityは、住民が暮らしながら新しい製品やサービスを試す「人が生活するテストコース」をうたう街で、2025年9月25日に公式に開業した。これまで訪問は9月から静岡県在住者に限っていた。
訪れた人は「One Day Weavers」と呼ばれ、見学者ではなく実証の参加者として扱われる。試作段階の1人乗りの乗り物に乗る、移動販売車で買い物をする、街の決済サービス「Woven City Pay」で支払う、飲食店で試作の料理を食べるといった体験をし、アンケートやインタビューで感想を伝える。施設を使ったか使わなかったかという行動そのものも評価の材料になる。試作品に触れられる施設や、スタッフが案内する街歩きのツアーもある。どの実証に参加できるかは日によって変わり、当日に専用アプリで確かめる。
訪問にはいくつかの条件がある。18歳以上は1人ずつ、専用のIDを作り、顔写真と身分証をスマートフォンで撮影して本人確認を済ませてから予約する。未成年は保護者の同伴が必要になる。滞在できるのは10時から17時で、入場の受け付けは16時まで。最寄りはJR御殿場線の岩波駅で、徒歩で約6分かかる。初めての訪問では、入場時に交通の決まりを説明する約5分の動画を見る。予約枠は1日100人ほどで、同社は予約が非常に取りにくい状況だとしている。翌月分の予約は毎月1日の12時ごろから始まる。敷地内では、立ち入りを制限した場所の情報をSNSに載せることや、共用の場所で電波を出す行為を控えるよう求めている。
第2期の区域は敷地が約5万2000m²で、完成は2028年11月末の予定だ。約600人が住む見込みで、街全体では最終的に約2000人が暮らす計画になっている。2026年8月の静岡県民向けの住民募集には1000件を超える応募があり、2027年3月ごろから25世帯程度が新たに住み始める。現在は約80世帯、160人程度が暮らしている。

