はんだ付けから5段階で学んでPCゲーム用コントローラーを作る電子工作キット

東京・渋谷の施設「100BANCH」で活動するプロジェクト「TUTTI INDUSTRIES」は2026年11月2日、はんだ付けをしながらPCゲーム用のコントローラーを組み立てる電子工作キット「ツッチーコントローラーキットMARKⅠ」をスイッチサイエンスで発売した。完成したコントローラーはUSB Type-CでPCにつなぎ、「Minecraft」などのPCゲームで使える。100BANCHは、パナソニックが創業100周年を機に2017年に設けたインキュベーション施設だ。

組み立ては5つの段階に分かれ、各段階で動作を確かめながら進める。最初にはんだ付けを塗り絵のような感覚で練習し、次にオームの法則を通じて電気の基本を体験する。続いてトランジスタなど半導体の役割を学び、スイッチやジョイスティックを使ってセンサーの考え方を理解する。最後に例題のプログラムを書き込み、持ち手を組み立ててコントローラーとして仕上げる。

基板に取り付けるのは、抵抗、LED、トランジスタ、スイッチ、ジョイスティックなどだ。マイコン基板には「UIAPduino Pro Micro CH32V003 V1.4」を使い、プログラムは無料の開発環境「Arduino IDE」で書き込む。プログラムを書き換えれば、ボタンの割り当てやLEDの動き方を変えられる。センサーや無線モジュールを別に買い足せば、温湿度を測る理科の実験や、ラジコンカーやロボットの操作にも使える。

ケースは、100BANCHで活動する折り紙アートスタジオ「Apriori.Art」が設計した。共同代表の加納宏徳氏は10歳で国際折り紙コンテストのグランプリを受けている。3Dプリンターで作った1枚の板を折り目に沿って折ると、コントローラーの持ち手になる。ケースの3Dモデリングと3Dプリントは、クリエイターのenhiro氏が手がけた。

大きさは85×150×40mm、重さは約100gだ。組み立てには3〜5時間かかる。PC、USB Type-Cのケーブル、はんだごてとこて台、はんだ、保護ゴーグル、軍手、ニッパーなどは別に用意する。公式サイトでは対象年齢を小学5年生からとしている。はんだ付けを学校で習っていない人には、保護者や教員の指導のもとで作るよう求めている。

価格は3300円(税込み)で、初回は50セットに限る。発送先は日本国内だけだ。TUTTI INDUSTRIESの代表の土谷恒樹氏は元自動車メーカーのエンジニアで、企画、回路設計、教材の設計を担当した。試作品はこれまでに10人が体験しており、同プロジェクトは今後、学校の教材として導入を進める。

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