グレネードと散弾銃を搭載した武装ロボット犬14台を米軍調達、10月に実戦評価

米豪の防衛テクノロジー企業Skyborne Technologiesは2026年5月11日、40mmグレネードランチャーと12ゲージ散弾銃の両方を搭載できる武装四足ロボット「CODiAQ」が米国防省の安全承認を取得し、米特殊作戦軍(USSOCOM)との実戦評価へ進むと発表した。契約額は650万ドル(約10億円)で、14台のロボットと28個の武器ペイロードが含まれる。2026年10月に特殊部隊の戦術オペレーターへの実弾訓練を予定している。

Skyborne Technologiesはオーストラリア・ブリスベン発祥の防衛スタートアップで、現在は米バージニア州にも拠点を持つ。ドローン向けAI照準システムの開発から始まり、現在は地上ロボット向けモジュール式武器システムを専門とする。今回のCODiAQの武器ペイロード開発を主導しており、搭載するAI照準ソフトウェア「EXITUS」も自社製だ。米軍との取引は今回が初めてではなく、すでに国防省の別の契約を完了した実績がある。

CODiAQの足回りはGhost Roboticsが製造する「Vision 60」という四足歩行型軍用ロボットがベースだ。Vision 60は体重が約51kg(112ポンド)で最高速度は時速約11km、満充電で最大3時間稼働できる。当初は偵察・監視用途として開発された機体だが、背中にモジュール式の武器ペイロードを載せることで直接攻撃能力を持たせている。CODiAQは40mmグレネードランチャー「HAVOC」と12ゲージ散弾銃「CHAOS」の2種類を任務に応じて付け替えられ、どちらも1人のオペレーターがハンドヘルドコントローラーで操作する。射撃の判断は人間が行い、ロボットが自律的に発砲することはない設計だ。

米軍がロボット犬に武器を搭載する試みは今回が初めてではない。2021年の米陸軍協会年次会議でGhost Roboticsと武器メーカーSWORD Internationalが6.5mmライフルを搭載したデモ機を初公開して以来、実験が加速してきた。2023年には米海兵隊が対戦車ロケット砲(M72 LAW)を搭載したロボット犬を試射。2024年には海兵隊特殊作戦部隊(MARSOC)がOnyx Industries製の遠隔操作ライフルシステムを載せたGhost Robotics機2台でトンネル内作業や外周警備を実施し、米陸軍はサウジアラビアの実験施設でドローン迎撃用途の武装ロボット犬を評価した。CODiAQはこれらの試験を経た上で初めて正式な安全承認を取得し、実戦運用評価に進む段階に達した最初のシステムの一つだ。

今回の契約は装備・訓練・整備を一括で引き渡すパッケージ型で、24ヶ月間の保守・整備サービスも含まれる。複数のUSSOCOM部隊と「提携外国同盟国」(国名非公表)からの要請を受けて発注されており、製造は米国内で行う。CODiAQは2026年5月19〜21日にフロリダ州タンパで開催されるSOF Weekのオーストラリア館で展示される。

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Green robotic camera rig with multiple lenses and sensors mounted on a wooden staircase outdoors.

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