
ESP32を搭載した格安のタッチ液晶ボード「CYD(Cheap Yellow Display)」は、約15ドル(約2400円)で手に入る。ダッシュボードやセンサーの表示端末としてMakerに人気だが、別のアプリに切り替えるにはファームウェアを書き直す必要がある。Roberto Alsina氏が開発した「Esposito OS」は、このボードをアプリを自由に切り替えられるPDA風のデバイスに変える。GitHubでMITライセンスのもと公開されている。
Esposito OSは1990年代のPalmOSから着想を得ている。シングルタスクで一度に動くアプリは1つだけだが、アプリの状態をSDカードに保存し、別のアプリに切り替えた後でも前の状態から再開できる。アプリはSDカード上の共有ライブラリー(.soファイル)としてダイナミックロードされる。ESP32上でアプリの動的読み込みを実現した例は珍しい。
標準で9つのアプリが同梱される。時計、ファイルマネージャー、テキストエディター(kilo)、電子書籍リーダー、ペイント、設定、スネークゲームなどだ。オプションでBBQ20キーボード(BlackBerry風の小型QWERTYキーボードモジュール)を接続すれば、テキスト入力もできる。
フレームワークはESP-IDFを使い、イベント駆動アーキテクチャーで設計されている。アプリの開発インターフェースはinit、checkpoint、close、eventの4関数だけとシンプルで、Wokwiエミュレーターでの動作確認もできる。CYDを持っている人なら、書き込むだけで試せる。

