
ダイスが光ったら楽しい。ただ、サイコロのような小さなものに電池や配線を仕込むのは難しい。MaKim氏が公開した3Dプリント用の「Cyberpunk Light-Up Dice」は、電池も配線も使わず、無線でダイスを光らせる作品だ。
仕組みの軸は、ワイヤレス給電だ。ダイスを転がす土台の中にコイルが入っていて、ここに電気を流すと、近くにある対応した小さなLEDに無線で電力が届く。ダイスの中にこのLEDを埋め込んでおけば、土台の上で転がったときに光る。土台のコイルはUSB-Cでつなぐので、電源を入れているあいだはずっと働く。
ダイス自体も工夫されている。LEDは、印刷の途中でいったん止めて、中に埋め込む。半透明と不透明のフィラメントを組み合わせると光り方が変わり、製作者は9種類の配色デザインを用意した。数字をくっきり出すには、0.2mmの細いノズルが向くという。20面ダイスの「1」と「20」の面にLEDを向けて、クリティカルの演出に使う使い方も紹介されている。
ただし、無線で光らせるぶん、クセもある。LEDの向きや位置によって明るさが変わり、転がった角度によっては暗くなったり、光らなかったりする。製作者は、これを欠点というより、雰囲気を添える演出として受け止めているという。
気になるのは出目の偏りだ。3Dプリントのダイスは、市販品より軽く、転がり方も少し違う。製作者は、LEDを足したぶんの重さが偏らないよう、左右対称になるよう設計した。500回振って結果を確かめたところ、ランダムに出した数字の散らばりと同じ範囲に収まったという。設計データは、MakerWorldで無料で公開されている。

