
集中して作業に没頭すると、つい休憩を忘れる。いったん没入すると作業ははかどる半面、立ち止まる頃合いを逃しやすい。かといって、スマホの生産性アプリは通知でかえって気が散る。基板設計やファームウェアづくりに集中して時間を忘れがちだったという電子工作ユーザーが、机に置く小さなタイマー「PomoDesk」を自作し、Redditで公開した。
PomoDeskは、一定時間の集中と短い休憩を繰り返す「ポモドーロ」式の時間管理を、ESP32で物理的なタイマーにしたものだ。自作の基板に、やわらかく光る間接照明を組み合わせた。あえて画面も通知音も付けず、ただ静かに光で離席を促す。作者が目指したのは、目立たず邪魔をしない机の相棒だという。今の使い方は、45分集中して5分休み、これを繰り返す形だ。
操作は、状態を切り替えるボタンを押すだけだ。作者は、カチッとした感触の「マイクロスイッチ」を参考に、押し心地を作り込んだ。側面で光るのは、WS2812Bという1粒ずつ制御できるLEDで、色や明るさを変えながら状態を伝える。残り時間を画面の数字で見せないのは、カウントダウンが気を散らすという作者の考えからだ。代わりに、LEDのリングで残り時間を示す案を温めている。
作者自身、まだ決めかねている点も多い。間接照明だけの最小構成を貫くか、小さな表示や音、振動を足すか、という方向性だ。操作方法も、タッチや回転式のつまみ、ジェスチャーのうちどれが心地よいか迷っているという。なかでも、回転式のつまみ(ロータリーエンコーダー)で時間を合わせ、LEDで残りを示す案には関心を寄せ、手になじむ部品を探している。
ESP32の通信機能を生かし、タイマーの長さや色、切り替えの演出を後から設定できるようにしたいという。本体にWebサーバーを持たせて接続したり、BLEという近距離無線でつないだりする方法を想定する。さらに、Google系のAPIと連携させ、カレンダーの予定を光で示すといった使い方も検討している。設定や状態を見るスマホアプリも作る考えだ。
電源は据え置きを選んだ。明るく光らせるとLEDの消費電流が大きく、電池ではすぐ切れてしまうためだ。まだ初期の試作段階で、作者はコミュニティに意見を求めている。プロジェクトはGitHubで公開しており、改良のアイデアを歓迎している。

