リモコンを失った1984年製の子ども用ロボット、MP3の音で再び動き出す

トミー(現タカラトミー)が1984年に発売した家庭用ロボット「オムニボット」は、専用のリモコンがなければ動かせない。40年以上が経ち、リモコンを失った個体や壊れた個体が少なくない。vitinco氏は、Arduinoと音楽再生モジュールでその代わりを作った。

オムニボットの制御方式は今から見ると独特だ。リモコンは49MHz帯の電波に音を乗せて飛ばし、ロボット側は受け取った音の高さで前後左右の指示を判別する。無線で送られるのは制御信号ではなく、単なる音そのものになる。

同氏はここに目を付けた。必要なのは正しい高さの音を電波に乗せることだけになる。そこで音を作る回路を組む代わりに、以前の製作で余っていたMP3再生モジュールに音のファイルを再生させた。送信側には子ども用のトランシーバーを使う。スピーカーを3.5mmのジャックに付け替え、モジュールの出力をつなぐ形にした。リモコンが手元になくても、同じ周波数帯で音を飛ばせる機器があれば代わりになる。

構成は3つの部品で済む。Arduino Nano、HiLetgoのシリアル制御MP3再生モジュール、そしてスピーカーを改造したFisher Price製のトランシーバーだ。手順も短い。音のファイルをSDカードの決まったフォルダーへ入れ、Arduinoに書き込み、モジュールの出力をトランシーバーへ送って電波を出す。同氏は、配線を終えたらすぐに動いたと書いている。

この手法は本来のリモコンと同じ経路をたどるため、ロボット側には一切手を加えない。40年前の個体を分解も改造もせずに動かせる。中古で手に入れた個体にリモコンが付属していなくても、部品を用意すれば動く状態に戻せることになる。

音のファイルとArduinoのプログラムはGitHubで公開されている。同じロボットを持て余している人が、部品を3つ揃えれば再び動かせる形になっている。

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