洋上風力のØrsted、最大65kgの整備工具をドローンで風車の上へ配送

デンマークの洋上風力発電事業者Ørstedは、英国東岸沖の北海にある洋上風力発電所「Hornsea 2」で、大型の貨物ドローンを使い、整備用の工具や部品を風車の上部へ運ぶ試験を4週間にわたり実施したと2026年10月7日に発表した。ドローンの運航は英Skyports Drone Servicesが担当した。

運んだのは、作業ごとに必要な工具と部品をまとめた重さ約55〜65kgのキットだ。ドローンは技術者が風車に着く前に、拠点となる作業船から風車の上部へキットを届け、作業が終わると回収して船に戻す。試験では、荷物の袋をドローンに取り付ける仕組みを自動のフックに切り替え、作業員が手で袋を付ける手間をなくした。同社は、作業の効率と安全性が上がるとしている。

チームは試験中、操縦者の目が届かない範囲を飛ぶ「目視外飛行」で、発電所の中の約4kmの区間を配送した。チームにとって初めての目視外での配送で、飛行は専用の作業船から計画・監視した。空域の承認は英国民間航空局(CAA)が支援した。

Ørstedは2025年8月にも、英国の4つの洋上風力発電所で、避難用の安全装備を詰めた最大70kgの箱を400基以上の風車へドローンで届けたと発表している。飛行は550回を超え、配送先にはHornsea 2も含まれていた。同社は当時、クレーンで吊り上げる従来の方法では3人の作業員と最大6時間の風車の停止が必要で、1日に1箱しか運べなかったのに対し、ドローンなら1基あたり約5分で済むと説明していた。2025年に運んだのは安全装備で、今回運んだのは技術者が整備に使う工具と部品だ。

同社は、ドローンを使えば技術者が重い荷物を手で運ぶ作業や、変わりやすい海の状態にさらされる機会を減らせるとしている。船の燃料や排出量、費用も抑えられ、配送や回収の間も風車の発電を止めずに済むという。CAAは、目視外飛行を日常的な運用にするには、業界との協力と実績の積み重ねが今後も欠かせないとしている。

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