
中国のBanana PiはAllwinner Technologyの8コアのSoC「A733」を載せたシングルボードコンピューター「BPI-M8」の予約販売を、同社の公式ストアで始めた。基板は85×56mm、重さは60gで、同社はRaspberry Pi 5に近い大きさだとしている。価格は69ドル(約1万1000円)からだ。
A733はArmのCortex-A76を2コア、Cortex-A55を6コア組み合わせたSoCで、最大2.0GHzで動く。GPUのほか、AIの処理を受け持つ3TOPSのNPUを備える。SoC自体はLPDDR4、LPDDR4X、LPDDR5のメモリーに対応するが、発売するモデルはどちらもLPDDR5の4GBを積む。
モデルは2種類ある。「BPI-M8A」は64GBのeMMCを内蔵して103ドル(約1万6000円)、「BPI-M8B」はeMMCの代わりに16MBのSPIフラッシュを載せて69ドル(約1万1000円)だ。eMMCは8〜128GBの容量に対応し、標準は64GBとしている。どちらのモデルもmicroSDカードから起動でき、UFSのストレージモジュールも取り付けられる。
映像の出力にはHDMI 2.0bと、4レーンのMIPI DSIを1つずつ備える。カメラをつなぐ4レーンのMIPI CSIは2つある。USBはUSB 3.0が1つ、USB 2.0が3つで、ほかにギガビットEthernet、Wi-Fi 6とBluetooth 5.0、3.5mmの音声出力端子がある。PCIeの拡張にはDisplayPortと兼用のフレキシブル基板用コネクターを使う。40ピンの拡張端子はGPIO、UART、I2C、SPI、PWMに使える。時計を保つRTC用の電池をつなぐ端子もある。電源はUSB Type-Cから5V・4Aで取るか、PoE用の拡張基板を付けてEthernetケーブル経由で受ける。
OSはAndroidとLinuxに対応する。同社はAndroid 13とLinuxカーネル5.15のソースコードなどをGitHubで公開している。基板の外形を示すDXFファイルと3Dデータも配布している。販売は公式ストアのほか、通販サイトのAliExpressでも扱う。

