
Bambu Labは2026年11月3日、9本のツールを自動で切り替える3Dプリンター「H3C」を発表し、公式ストアで販売を始めた。同社の第3世代のデスクトップ機で、フィラメントを自動で送るユニット「AMS 3H」とのセット「H3C AMS Combo」は、米国で2499ドル(約39万円、税別・送料込み)だ。
ツールの交換機構「Swaptek」は、9本のツールそれぞれにフィラメントを入れて予熱した状態で待たせ、6秒以内で切り替える。次に使うノズルを前もって温める機能と、使わないツールにつながるチューブを収める機構も備える。ノズルの径は0.2〜0.8mmから選べ、1回の造形の中で細部を0.2mm、全体を0.4mmのように使い分けられる。

H3Cは色の表現に、シアン、マゼンタ、イエロー、ホワイト、ブラックの5色を組み合わせ、造形しながら色を重ねてグラデーションを作る。専用のフィラメント「PLA Palette」は、不透明な4色と半透明のブラック1色で構成する。不透明な4色は厚さ2mmの壁でもほとんど光を通さない。

AMS 3Hは9本のスプールを密閉して湿気から守り、印刷中も最大85℃で乾燥できる。従来のAMSを1本目のツールにつなげば、最大24種類の材料を扱える。押し出し機「FlexFeed」は1.75mmと2.85mmのフィラメントに対応し、柔らかい樹脂のTPUは2.85mmの経路で、従来機の最大3倍の量を押し出せる。硬さ75A程度の柔らかいTPUまで使える。
造形サイズは330×320×325mmだ。可動部は前の機種より40%軽くし、ツールヘッドは最高速度1400mm/s、加速度2万5000mm/s²で動く。ノズルは硬化鋼製で最高350℃、ヒートベッドは最高120℃まで加熱でき、造形室は最高65℃に保てる。本体の大きさは493×571×587mm、重さはAMS 3Hを含めて36.28kgで、通信はWi-Fi 6を使う。
同社は同じ日に、既存のH2D、H2C、X2Dでも、径の違うノズルを1つの造形物に併用できるようにすると発表した。フィラメントの経路を切り替える部品を使わない場合、H2Dは2026年11月、H2CとX2Dは2027年2月に対応する予定だ。日本の公式サイトはH3Cの詳細を11月4日11時(日本時間)に公開するとしている。

