Pine64が約8000円のスマートスピーカー「PineVoice」発売

オープンソースのハードウェアを手がける香港のPine64が、Home Assistant向けのスマートスピーカー「PineVoice」を49.99ドル(約8000円)で発売した。Linuxスマートフォン「PinePhone」やはんだごて「Pinecil」で知られる同団体が、スマートホームの音声端末に進出した。RISC-VのSoCを搭載し、音声の処理をクラウドに頼らずに手元で完結できる設計だ。回路図はPDFで公開されている。

SoCはBouffalo LabのBL606Pで、480MHzのC906コアと320MHzのE907コアの2つのRISC-Vコアを持つ。メモリーは32MiBのpSRAMと788KBのSRAM、ストレージは16MiBのフラッシュ。通信はWi-Fi 4とBluetooth 5 LEを内蔵し、別売り15ドルのドングルでZigbeeにも対応する。

マイクは2つを搭載し、物理的なキルスイッチを備える。スイッチを切るとマイクへのクロック信号が遮断され、ソフトウェアからは復帰できない。ボタンを手で押さない限り録音が再開しない仕組みで、意図しない集音を防ぐ。

用途は音声操作に特化しており、音楽再生には向かない。Home Assistantと組み合わせ、ローカルネットワーク上で照明やセンサーなどのスマートホーム機器を声で操作する使い方を想定している。

ただし、Pine64自身が「初期段階の開発品」と明記している。ウェイクワード(呼びかけの言葉)による起動はまだ動作せず、現時点ではボタンを押してから話す方式だ。ファームウェアの改善で将来対応するとしている。消費者向けの完成品ではなく、開発者向けのキットと考えたほうがよい。Pine64は以前から、ハードウェアを先に出してコミュニティーと一緒にソフトを仕上げるやり方を採っている。

関連情報

White Pine64 PineVoice Speaker with round top buttons, shown with USB cable and quick-start guide.

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