きびだんごが繰り返し使える予約販売サービスを開始、グループバイや終売品復刻に活路

きびだんごは2026年8月3日、同じ商品ページで予約販売を繰り返せる循環型予約販売サービス「Kibidango Circle」のベータ版を提供開始する。商品ごとに必要な最低数量を「成立ライン」として設定し、予約がその数に届いてから生産と発送に進む。ページ作成と月額利用料は無料で、成立したときだけ15%(税別)の手数料がかかる。

同社は2013年3月からクラウドファンディング型ECの「Kibidango」を運営してきた。今回のCircleは、ものづくりを続ける個人や事業者、クリエイター向けに、販売の順番を入れ替える仕組みとして用意した。

同社が挙げる課題は、売れないことではなく数がまとまらないことにある。最小生産ロット、需要予測の難しさ、製造費の先払い。売れる手応えがあっても必要数がまとまらず、終売や生産断念となる商品は少なくない。従来の物販では作り手が先に製造と在庫のリスクを負うため、資金が戻るまで次の挑戦へ進みにくい。

利用の流れは4段階になる。管理画面から商品情報と画像、ストーリーを登録してページを作る。成立ラインと生産上限、納期を設定して募集を始める。目標数に届いたら必要数を作って届ける。成立後は同じページで次回の募集を自動または手動で開始する。ページを作り直さずに販売を繰り返せる点が、1回で完結するクラウドファンディングとの違いになる。

支払いの扱いも整理してある。募集期間は最長365日で、予約から83日後にいったん支払いが発生する。その時点で成立ラインの50%に届かなければ不成立となり、全額が返金される。目標にわずかに届かない場合は、オーナーの判断で途中達成として成立させることもできる。発送時期は成立から何カ月後という形で指定できる。

きびだんごウェブサイトより

仕組みだけを見ると、人数を集めてまとめて買うグループバイに近い。ただし同社は、狙いが安く買うことではなく、必要とされている量を見極めてその分だけ作ることにあるとする。10人しか欲しい人がいない商品なら10人で成立させる方法を考え、メーカーの生産ロットが500個なら本当に500人の需要があるかを作る前に確かめる。同社はこの考え方を「適量生産」と呼ぶ。

ベータ版の先行サークルには、ビット・トレード・ワンの4商品を掲載する予定だ。7セグメントディスプレイの「nanapo」は4928円で成立ライン30個、USB接続で8桁のオープンソースハードウェアにあたる。無限回転パドルとアルミダイキャストを備えたホリゾンタルコントローラー EXは1万6280円で50個になる。2013年発売モデルを組み立て式にした電流帰還式ヘッドフォンアンプのキットは1万8480円で30個、調整用抵抗6セットが付く完成品は2万7500円で30個とする。いずれも最低生産数量が必要な復刻・再生産商品で、価格と成立ライン、掲載時期は正式公開時に変更となる場合があるとしている。

想定するオーナーは、作家や職人、デザイナー、アーティスト、開発者、動画・音声配信者、中小企業、地域の生産者など。向いている商品として、手仕事や高単価のもの、最低ロットのあるもの、季節性の強いもの、地域産品、復刻版や限定品、体験を挙げる。定番商品を他のネットショップで売りながら、限定商品や復刻商品をCircleで扱う併用もできる。

対象は個人と個人事業主、法人で、募集開始には事前審査がある。商品ジャンルに応じて許認可書類の提出が必要になる。サークルオーナーのエントリーは、専用のフォームで受け付けている。

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