
カナダのMalcolm-Jamal Wilson氏が、Raspberry Pi 5を中に収めた手作りのデジタルカメラ「WLV-01」のクラウドファンディングをKickstarterで実施している。センサーを差し替えられる構造で、今回からマイクロフォーサーズ相当の大きさに対応した。締切は2026年10月2日となる。
選べるセンサーは4種類ある。Raspberry PiのHQカメラ(IMX477、1230万画素、1/2.3インチ)、ソニーのIMX585(830万画素、1/1.2インチ、カラーとモノクロ)、IMX294(マイクロフォーサーズ、ビニングで1100万画素、非ビニングで4700万画素)、IMX492(同、モノクロ)である。カートリッジ式で交換でき、同氏によればこれまでは1/1.2インチまでだったところへ、今回マイクロフォーサーズが加わった。
モノクロのセンサーには色フィルターの配列がない。1画素ずつが純粋な明るさだけを記録するため、細部の解像が上がり、高感度でのノイズも減る。カラーフィルターも赤外線カットフィルターも外してあるので、赤外線を通すフィルターを付ければ近赤外の撮影ができる。
レンズはソニーEマウントで、すべて手動になる。アダプターを介してCマウント、M42、ニコンF、ペンタックスK、キヤノンFD、ライカMなどが使える。
本体は3Dプリントで作る。素材はProto-pastaのHTPLA、大きさは113×84×74mm。4インチのタッチ画面をカメラの上面に置き、腰の位置で構えて上から覗き込む姿勢を想定する。電源は18650電池で、2〜3時間の連続使用ができる。
撮影はJPEGとRAW DNGを同時に記録し、動画は1080pと4Kを24fpsで撮れる。感度はISO 100から6400。ピント合わせはフォーカスピーキングとレンジファインダー表示で補助する。フィルムシミュレーションを内蔵し、独自のLUTファイルも読み込める。

ソフトウェアは同氏が自分で書いたPythonのアプリで、無線でブラウザーから接続すれば、ライブビュー、撮影データの確認、ファイル管理ができる。
ただし、公開されている範囲には注意が要る。同氏は「ファームウェアに鍵をかけていない」としているが、GitHubの公開リポジトリもライセンスの表示もなく、ソフトウェアと3Dデータは製品かキット、または有料のデータ一式を買った人にのみ渡される。購入後はPythonのアプリを書き換えたり、本体を印刷し直したりできる。
価格はデータ一式が85カナダドル(約9500円)、IMX585のセンサーカートリッジを含むキットが360カナダドル(約4万円)から。完成品はIMX585カラーが1025カナダドル(約11万4000円)、IMX492モノクロが1795カナダドル(約20万円)になる。データは2026年10月、ハードウェアは2026年12月から2027年1月の出荷を予定する。

