積層のZ方向を強くする、OrcaSlicerフォーク「Magma」が公開

FDM方式の3Dプリンターで造形した部品は、積層方向(Z方向)に弱い。層間の接着が力学的なボトルネックになるためだ。MGunlogson氏が公開した「Magma」は、OrcaSlicerのフォークで、この弱点を補う新しいインフィル方式を追加する。

Magmaが導入する「Magma Triangle」インフィルは、部品内部に密閉されたU字型の垂直チャンネルを造形する。プリントの途中でノズルがチャンネルに降り、溶けた樹脂を柱状に押し出して引き上げる動作を繰り返す。層を横に重ねるだけでなく、縦方向にも樹脂の柱を通すことで、Z方向の強度を高める狙いだ。

現時点ではスライサー上では動作するが、物理的にきれいに造形できたテストプリントはまだない。デュアルノズルやハイフロー機での検証、強度データの取得、複雑な形状でのクリーンな充填条件の確立が課題だ。

MGunlogson氏はこの技術が特許で囲い込まれることを防ぐため、防御的公開(Defensive Publication)としてコードと手法をすべてパブリックドメインに帰属させた。ソースコードはGitHubで公開されている。

関連情報

Isometric 3D render of a 3D printer bed with dense red vertical supports around a central vertical shaft on a blue build plate

fabsceneの更新情報はXで配信中です

この記事の感想・意見をSNSで共有しよう
  • URLをコピーしました!

最新記事

YouTube / PodCast

【PR】読んで役立つ注目記事

目次