
落とし物追跡タグやBLEトラッカーを開発するための小型プロトタイピングボード「nRF54L15 Tag」を、ノルウェーのNordic Semiconductorが発表した。Apple Find MyとGoogle Find Hubの両方のネットワークに対応し、周囲のスマートフォン経由でGPSなしに位置を報告できる。価格は29ドル(約4700円)。
ボードは直径33mmで、CR2032コイン電池で動く。nRF54L15 SoC(Arm Cortex-M33、128MHz、1.5MB NVM、256KB RAM)を搭載し、Bluetooth Channel Soundingに対応するデュアルアンテナを備える。低消費電力の加速度センサーが動きを検知して起床し、静止時はディープスリープに入るため、電池寿命を伸ばせる。
センサー類も充実している。6軸IMU(加速度+ジャイロ)でジェスチャー認識や異常検知に使えるほか、環境センサーで気圧、湿度、温度、CO2濃度を測定できる。nRF Edge AIアドオンを使えば、ボード上で機械学習モデルを動かすエッジAIの試作もできる。
無線プロトコルはBluetooth LE、Bluetooth Mesh、Thread、Matter、Zigbee、Amazon Sidewalk、NFC、独自2.4GHzに対応する。スマートホーム製品のプロトタイプにも使えるため、追跡タグ以外の用途にも幅広く対応する。
なお、nRF54L15 Tagは開発用ボードであり、日本の技術基準適合証明(技適)は確認できていない。日本国内で電波を出して使う場合は注意が必要だ。nRF54L15 SoCを搭載した技適取得済みモジュール(RaytacのAN54LQ-X15シリーズなど)は別途販売されている。

