
オーストラリアのBrisbaneSiliconが、スクリプト言語のLuaをそのまま動かせるマイコンボード「ELM11 Feather」の出資募集を、Crowd Supplyで進めている。募集は2026年7月10日に始まり、現地時間の2026年8月20日まで受け付ける。価格は39ドル(約6200円)で、24ピンのヘッダー2本とUSB Type-CからType-Aのケーブルが付く。出荷は2026年11月1日を予定する。プロジェクトの実行者はBrisbaneSilicon本体で、製造はElecrowが担う。
スクリプトで書けるマイコンボードは、現在はPythonの派生版が主流だ。Luaは組み込み向けに軽く速く動くよう設計された言語だが、これまでは既存のボードを改造して動かす形にとどまり、広がりを欠いていた。ELM11 Featherは、つないですぐLuaの対話環境から命令を打ち込み、数行でGPIOを操作できる。対話環境はCPUコアごとに独立して用意され、フラッシュメモリーに置いたプログラムを起動させる使い方もできる。
もう1つの柱が、階層をまたいだ書き換えだ。アプリケーション層をLua、ドライバー層をC、ハードウェア層をSystemVerilogまたはVHDLで記述する。同社が挙げる例では、直交エンコーダーの回路をハードウェア層で作り、Cでドライバーを用意し、速度や回転方向を返すLuaの関数として呼び出す。CPUコアはFPGA上に構成しており、空いた回路領域をこの用途に使う。同社はRaspberry Pi PicoのPIOに近い考え方で、対象をより広く取ったものだと説明する。開発用のIDE「Arvore」はベータ版を公開済みで、ハードウェア構成の書き込みまで扱う。
搭載するのはGowinのGW1NR9-C FPGAで、論理回路の規模は8K LUT、既定の構成でCPUは70MHzで動く。RAMは1MB、入出力は23本あり、いずれもGPIOやPWM、UART、SPI、I2Cとして使える。ユーザーが点灯を制御できるLEDを5個、押しボタンを2個備え、500mAのリチウムポリマー充電回路も載る。基板は22.86×64.65×4.85mm、重さは5.2gで、Feather規格に合わせてあるためFeatherWingの拡張基板が使える。ただしアナログ入力に割り当てられる6本は、すべてデジタル入出力になっている。回路図とファームウェアのAPIは、募集終了後の生産段階でMITライセンスのもと公開する予定だ。送料は米国内が無料、それ以外の地域は12ドル(約1900円)かかる。

