「Cardputer ADV」で世界約120台の短波受信機を遠隔操作できるソフト

M5Stackのキーボード付き小型端末「Cardputer ADV」を、世界の短波放送を探すラジオのチューナーにするソフトウェアが「RADIO DAYS SDR」として公開された。電波を受けるのは世界各地で公開されているKiwiSDR受信機で、Cardputer ADVはインターネット越しにその受信機を操作するリモコンになる。作ったのはKariage POMPADOUR氏で、READMEでは「ベリカード」(放送局が受信報告に応えて送る確認証)を待った世代と、それを知らない若い世代の両方に向けたと書いている。

受信機への接続と音声の復調は、同じLANにあるMacかWindows 11のPCで動くプログラムが受け持つ。Cardputer ADVはPCとWi-Fiでつながり、周波数や受信方式、音量を指示し、状態を表示する。音はPCから鳴らすほか、Cardputer ADVの内蔵スピーカーにも送れる。READMEは、Cardputer ADV単体では受信できないと断っている。

同氏は画面を銀色のアナログチューナーに見立て、左上に信号の強さと音量のアナログメーター、下に横長のチューニング目盛りを置いた。選局には、READMEが指定するM5Stackのロータリーエンコーダー「U135」を使う。自動選局のモードでは、つまみを回した方向へ周波数を探し、受信できそうな信号で止まる。キーボードのGキーを押すと地球儀が現れ、どの国の受信機で聴くかを選べる。

利用者は、地球儀に並べる受信機をPCのブラウザーで選ぶ。候補は公開されているKiwiSDRの一覧から作った約120台で、うち25台が日本にある。

同氏は10月25日に実機へ書き込み、つまみでの選局、音量、自動選局、地球儀、内蔵スピーカーでの30分の再生を確かめたとしている。測定ではなく耳で確かめた結果だという。Windows 11での動作確認は1台にとどまる。

ファームウェアは、M5Stackの書き込みツール「M5Burner」で「RADIO DAYS SDR」を検索して書き込める。同氏はソースコードをMITライセンスで公開している。同氏が先に公開したネットラジオ版の「RADIO DAYS」は、書き込むと上書きされる。

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