ラズパイ5とCM5の16GBモデルが値上げ、Pi 5は約26%上昇

英Raspberry Piは2026年11月2日、シングルボードコンピューター「Raspberry Pi 5」の16GBモデルを80ドル(約1万3000円)値上げし、385ドル(約6万1000円)にした。値上げ前の305ドル(約4万8000円)から約26%上がる。機器への組み込み向けのモジュール「Compute Module 5」(CM5)も、16GBモデルの全製品を40ドル(約6300円)値上げした。いずれも同日から適用している。

これらの価格は同社が公表した米ドル建てのもので、日本の販売店での価格とは異なる。国内では、スイッチサイエンスが11月3日時点でPi 5の16GBモデルを7万8980円(税込)で販売している。同店の商品ページは価格を情勢に応じて見直すとしている。

同社は2026年10月1日にも、Raspberry Pi 4とPi 5の2GBモデルを12.5ドル(約2000円)値上げし、Pi 5の2GBモデルを77.5ドル(約1万2000円)にした。CEOのEben Upton氏は今回の公式ブログで、メモリー価格がこの2年で急激に上がったため、影響の大きい製品を選んで値上げを重ねてきたと説明している。同社は代わりに使える部品の認定を進めて調達先を増やし、価格への転嫁を抑えてきたとしている。Upton氏によると、同じ業界のほかの企業も同様に値上げで対応しているという。

しかし、16GBのDRAMには代わりになる供給元が足りず、ほかの部品の不足も重なった。このため同社は、大容量の製品に追加の値上げが必要になったと判断した。

同社は、製品ライン全体の一律の値上げは避けたとしている。16GBのメモリーを積む上位機「Raspberry Pi 500+」は価格を据え置く。CM5の値上げ後の価格は同社の製品ページに掲載するとしている。

同社は利用者に、必要以上のメモリーを買わないよう求めた。具体的には、容量の小さい製品や旧モデルを選ぶこと、アプリケーション側でメモリーの使用量を減らすことを挙げている。個人向けには公式誌のメモリー節約の記事とフォーラムを、法人向けにはメールでの相談を案内している。

あわせて同社は、メモリー不足に乗じて高値で売る業者や、表示と異なる製品を売る業者が出ているとして、公式価格で買える認定販売店から購入するよう呼びかけた。販売元が認定を受けているか迷ったときは、同社のWebサイトにある認定販売店の一覧で確かめるよう勧めている。

Upton氏は、現在のメモリー事情は厳しいものの一時的なものだと述べた。そのうえで、メモリー価格が下がれば今回の値上げを撤回したいとしている。

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