59時間かけて光る月を3Dプリント、古道具のランプに組み込む

リソフェーン(lithophane)は、プリントする厚みを場所ごとに変え、裏から光を当てると絵柄が浮かび上がる3Dプリントの技法だ。ただ球体で作ると、表面に縦の継ぎ目が1本走りやすい。3Dプリンターは1層ごとに輪郭を描き始める位置(シーム=継ぎ目)が一直線にそろいやすく、光を通すとよけいに目立つからだ。Redditのr/3Dprintingに投稿された月のランプは、この継ぎ目を抑え、古道具のランプに組み合わせて街灯のような月に仕立てている。

鍵になったのはスライサーの設定だ。継ぎ目を一直線に並べず、レイヤーごとにばらばらの位置へ散らす「ランダムシーム」を使い、球面を縦に走る線を目立たなくした。スライサーはOrcaSlicerで、曲面の細かさに合わせてレイヤーの厚みを自動で変える機能も併用している。OrcaSlicerには継ぎ目を斜めに重ねてつなぐ「スカーフシーム」も加わっており、ランダムシームのように小さな点状の跡を残さずに線を隠せる。

使った3Dプリンターは、入門機として定番のEnder 3だ。素材にはElegooの白いマットPLAを選び、光源には2.5W(白熱電球25W相当)のソフトホワイトLED電球を入れた。月の部分を1回でプリントするのにかかった時間は、59時間に及ぶ。土台には、7年ほど前に古道具店で見つけた真鍮製のランプを流用した。差し込み口を広げ、底に大きめの円盤を足すなど、収まりに合わせてベースを手直ししている。

下敷きにしたのは、Printablesで公開されている「Moon Lamp」というモデルだ。Kxが投稿したもので、月のリソフェーン自体はmoononournationの作品をもとにしている。STLは無料で入手できる。球面の継ぎ目を消す一手間と、ありふれたプリントを見栄えのする照明へ変える組み合わせは、手元のプリンターで試したくなる作例だろう。

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Two round amber lamps glowing warmly on a table, creating a cozy ambiance.

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