
反ったレコードは再生時にスタイラスが安定せず、トラッキング歪みやスキップの原因になる。長期間の不適切な保管や配送中のダメージで反りが生じたレコードを、ボタン1つで修復する自動レコードフラットナー「M2」がKickstarterに登場した。WHITE BRIDGE Technology(米テキサス州オースティン)が開発し、Super Early Bird価格は599ドル(約9万7000円)だ。
M2は加熱、加圧、冷却の3段階を自動で制御する。レコードを本体にセットしてサイズと修復モード(L、M、H、Uの4段階)を選び、ボタンを押せば、あとは数時間後に修復されたレコードを取り出すだけだ。通常の反りにはL〜Hモードで対応し、重度の反りにはグルーブの安全性を優先しながらより強い処理を加えるU(Ultra)モードが用意されている。デュアル温度センサーと独自の制御システムがレコード全体の温度を均一に保ちながら、加熱から保持、冷却まで周囲の環境に適応して自動で管理する。
素材にはマイクロクリスタルガラス、グラフェンヒーティングフィルム、高質量アルミニウムサーマルプレートを使う。この3層構造が平坦性と均一な熱分布を確保する。上部プレートは5kg以上あり、レコード表面に一定の圧力をかける。7インチ、10インチ、12インチのレコードに対応し、保護パッドを使えばグルーブガードのない古いレコードにも使える。センタースピンドルを外せば、未開封のレコードを封を切らずに修復することもできる。
開発は2022年に始まり、2023年から2025年にかけて数千枚のレコードでテストを重ねた。製造は北京の自社工場で、試作から加工、組み立て、検査まで一貫して社内で管理する。Kickstarterバッチの生産はすでに開始されており、キャンペーン終了後の早期出荷を目指す。

